岡田彰布氏 打者の覇気感じない阪神の敗戦「甲子園でこんな姿を見せたら大変なことになる」

 同一カード3連敗を喫し、ベンチでぼう然とする佐藤輝ら阪神ナイン(撮影・田中太一)
 4回、併殺打に倒れる佐藤輝(撮影・飯室逸平)
 4回、左前へ安打を放つ中野(撮影・田中太一)
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 「中日4-1阪神」(14日、バンテリンドーム)

 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏が14日、中日-阪神戦を解説した。阪神は佐藤輝を2番に入れるなど打線を組み替えたが、打線は振るわず1分けを挟んで6連敗。今回の3連戦はわずか2得点で、52イニング連続でタイムリーが出てない。現状を危惧し、打者個々の奮起を促した。

  ◇  ◇

 佐藤輝を2番に入れるなど、打線を組み替えた阪神は1点しか奪えず敗れた。しかし、今の状態では佐藤輝を何番に入れるとか、打順どうこうが打開策となるような感じがしない。

 この3連戦で中日の先発投手の球数がそこまで多くなかったように、打線としても打者としても工夫が見えない。簡単にボール球にも手を出す打者がいたり、「粘って粘って四球を選んでやろう」というような姿も見えなかった。

 1試合で10安打ぐらい放っても、調子が悪い打者に打順が回って、得点が入らないような状況なら「打線のつながりが悪い」と言うが、今の阪神打線はつながりがないとか、巡り合わせが悪いという状況ではない。

 この試合は七回まで3安打で、上位打線は中野の1安打だけ。つながることがないから、佐藤輝を何番にしても一緒だ。打線としてバラバラで、淡々とやっているように映ってしまっている。

 選手には気持ちを入れ直してもらいたい。悪循環が続いて厳しい状況だろうが、ここまで17試合で1勝15敗1分けという成績は、自分たちが戦ってきた結果だ。

 まず試合に出ている選手がどうにかして何かを変えようとしないと、悪循環は変わらないだろう。今のままではこういう感じでずっと行ってしまうのではないかという危機感さえ覚える。

 15日からは甲子園に戻って巨人3連戦を戦う。甲子園でもこれだけ覇気を感じない姿を見せたら、甲子園に試合を見に来てるファンがどう思うか。大変なことになると思う。まずは勝つんや、という気持ちを見せてもらいたい。

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