大先輩への恩返しは快音しかない。阪神の佐藤輝明内野手（２２）は１日、退団が決まったサンズへの思いを語った。「一番教えてもらったというか、考え方とかバッティングフォームもそうですけど。すごい、お世話になった」と、右も左も分からない１年目を支えてもらったことに感謝の言葉を口にした。

　真っ先に浮かぶのは内角攻めが厳しくなった後半戦。攻略に苦しんでいると、フォームが崩れていると指摘された。直後の８月１７日・ＤｅＮＡ戦（東京ドーム）で２打席連続本塁打。アドバイスが最高の形となった。

　サンズの野球に対する姿勢を尊敬する。「試合に入る準備というか考え方です。すごい先生みたいな感じでした」と佐藤輝。自らの打撃の変化だけでなく、相手投手の研究など先輩の取り組みに感銘を受けた。

　支えてくれた助っ人は今季限りで退団が決定。それでも「教えとかを来年生かして、もっと打てるように。結果を出すことでジェリーも喜んでくれると思う。頑張りたい」。一緒に過ごした時間を決して無駄にはしない。