阪神ドラ1佐藤輝 超驚打!詰まった打球がフェンス直撃 15試合連続出塁

 4回、安打を放ち二塁へ、ヘッドスライディングを決める佐藤輝
 6回、佐藤輝は木下拓の打球を好捕する
 4回、梅野の適時打で生還した佐藤輝はベンチ前で拳を突き出す
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 「阪神4-4中日」(11日、甲子園球場)

 豪快なスイングから放たれた驚がくの弾道は、ラッキーな形でのヒットとなった。4番に座った阪神ドラフト1位・佐藤輝(近大)が魅せたのは、3点を追う四回無死一塁。ホームからバックスクリーン方向に追い風が吹く中、迎えた第2打席だ。

 カウント2-2からの5球目、小笠原が投じた146キロ内角高め直球を振り抜いた。詰まったように見えたフライが夜空に舞い上がる。右翼・ガーバーは落下点に入ったと思われた。だが、高々と舞い上がった白球は、風にも乗ってぐんぐんと伸びていく。右翼フェンス直撃の長打となり、佐藤輝は二塁にヘッドスライディング。この一打で15試合連続出塁をマークした。

 その後、1死二、三塁からロハスの二ゴロの間に三走・マルテが本塁に生還し、2死三塁から梅野が中前適時打。四回に1点差へ詰め寄ったことが七回の同点劇にもつながっただけに、佐藤輝の超高弾道の二塁打は大きな価値があった。

 三塁守備でも光を見せた。1点ビハインドの六回。先頭・木下拓の三塁線を襲う強烈なゴロを、スライディングをしながら逆シングルでキャッチ。素早く一塁へワンバウンドで送球した。近大時代からの定位置で華麗な美技を披露した。

 「4番・三塁」での出場は5試合目だが、18打数6安打で打率・333、2本塁打、8打点。背中の張りで戦線離脱している大山に代わる主軸として、新人ながら攻守でチームをけん引する姿は頼もしい。

 中日との通算2000試合を迎えた一戦は引き分けに終わったが、12日からは有観客試合となる。「大山さんがいない間でも勝てるように」と決意を抱く若き主砲。「4番・佐藤輝」を聖地の虎党に初お披露目となる見込みの一戦で、最高の勇姿を届ける。

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