阪神・岡田監督 1万試合目飾った我慢のタクト「やられるパターンやけどな、普通やったら」代打&継投ズバリ

 「広島1-2阪神」(23日、マツダスタジアム)

 節目の一戦で白星!阪神・岡田彰布監督(66)が継投策、代打策を実らせ、4カード連続の勝ち越しを決めた。貯金は今季最多7。阪神にとって2リーグ分立後の1万試合目を勝利で飾った。24日から甲子園で巨人との伝統の一戦。交流戦まで最後の3連戦へ、弾みがつく白星となった。

 2リーグ分立後、通算1万試合という節目を白星で彩ったが、薄氷を踏む試合展開に思わず岡田監督の本音が漏れた。

 「やられるパターンやけどな、普通やったらな。あんだけチャンスつぶしたからの。追加点取れとったら、もっと楽な展開になっとるんやけど。チャンスになったら、ほんとアカンよな」

 初回に大山の右前適時打で幸先よく先制しながら、追加点が奪えない重苦しい展開が続いた。三回には無死満塁で大山が一飛、ノイジーが三ゴロ併殺打に倒れて無得点に終わった。五回も無死一、二塁から中野、森下が連続三振。大山が左飛と本塁が遠かった。

 1点リードのまま迎えた七回、虎将が勝負手を打った。先頭の西勇に代えて代打・前川を送ると、広島が右の中崎から左の塹江にスイッチ。岡田監督は即座に“代打の代打”ミエセスを告げた。「1点でも取りにいかんと。そんな1-0で逃げ切るなんか無理よ」。ミエセスが粘って四球を選ぶと局面が動き始めた。

 代走に植田を起用。続く近本の三ゴロで走者が入れ替わったが、中野の打席でランエンドヒットを仕掛け、相手の凡ミスを誘った。1死二、三塁と好機が拡大。最後は森下の値千金の犠飛で大きな1点を追加した。

 2点差となった八回は石井をイニングまたぎで続投させると、右腕は右の代打・二俣を見逃し三振に封じた。「あそこで普通は左(の代打)くるけどな。桐敷と二俣の方が嫌やった。昨日の岩崎の件があるからな。でも先に二俣きたから良かった」。秋山に打順が巡ると左腕・桐敷を投入。2死一塁から菊池の左前打を左翼・ノイジーが後逸する拙守もあって、1点差に迫られたが、最後は坂倉を二飛に打ち取り、最少得点差を守った。

 五回に2死一、二塁とピンチを背負い、疲れの見えた西勇に六回も託した。七回の攻撃で西勇に打順が回ることを見越しての我慢の采配だった。

 4カード連続勝ち越しで今季最多の貯金7。「でも3カード連続初戦負けやん。もうちょっと楽になあ、ゲームせんと。1点差ばっかりやんか」と苦笑いで振り返った。指揮官の采配の妙で首位攻防戦を2勝1敗で乗り切り、聖地・甲子園に戻る。

 ◆阪神4カード連続勝ち越し 広島に勝ち、今季初めて4カード続けての勝ち越しを決めた。昨年4カード以上連続での勝ち越しは5月12日のDeNA戦から(5カード)、7月25日の巨人戦から(6カード)、9月1日のヤクルト戦から(4カード)と3度あった。

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