【中田良弘氏の眼】阪神優勝のキーマンは“勝利の方程式”の外に

 11勝4敗で首位に立ち開幕ダッシュに成功した阪神。現状の投打がかみ合っての快進撃を踏まえて、デイリースポーツ評論家の中田良弘氏は、優勝を勝ち取るために2人のキーマンを挙げた。

  ◇  ◇

 阪神はここまで単独首位と開幕ダッシュに成功。打線は全体的にスイングが強くなり、得点力を望める上、13日の段階で2・40というリーグトップのチーム防御率と、投打のかみ合いが快進撃を支えている。

 先発投手陣が安定しており、岩崎、スアレスにうまくつないでいけば、大きな失点はない、という安心感が強みの一つだが、勝ち試合のすべてでそうした盤石の試合運びができるわけではない。

 優勝するには、不利な展開の試合を拾うことも必要になってくる。そこでスポットライトを当てたいのが石井大、加治屋といった、“勝利の方程式”に現状、組み込まれていないピッチャーだ。

 石井大は投げっぷりのいいピッチャーで、強い直球と面白いシンカーが魅力。もう少し早め、早めに追い込むことができれば、より変化球を生かすことができる。これができれば、勝ちパターンに組み込まれてもおかしくない。

 加治屋もソフトバンクから放出される形で阪神に来た、生き残るために必死でプレーしている姿がマウンドから伝わってくる。

 この2人は、負けている試合での起用も多くなるだろう。ただ、それが1、2点であるときにどれだけ踏ん張れるか。

 阪神は得点力が見込めるチームであり、少ない点差なら逆転も十分にあり得る。加治屋や石井大が、どこで投げてもしっかり抑えていれば、勝ち星が舞い込むこともある。

 先発がかっちりと勝利を挙げることも大切だが、そうした中継ぎの頑張りで拾える試合が増えれば、阪神の優勝はどんどん近づいてくるはずだ。

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