「教育リーグ、中日５－４阪神」（１６日、ナゴヤ球場）

　開幕に向けて貴重な中継ぎ左腕２人が順調な仕上がりを見せた。阪神・岩貞祐太投手（２９）と岩崎優投手（２９）が１６日、教育リーグ・中日戦（ナゴヤ球場）に登板。両左腕とも１回を三者凡退に抑え、不安を感じさせない投球を披露した。

　まずは四回。岩貞が２月２８日の練習試合・ヤクルト戦（浦添）以来の登板を果たす。福田を右飛、渡辺は３球で見逃し三振に斬った。「全球種投げた」と堂上には変化球を試すようにして遊ゴロ。「球も走ってましたし、（変化球も）落としたいところに落ちてた」と久しぶりの実戦でも問題なしを強調した。

　その後を受けたのが岩崎。これが今年初の実戦登板だ。それでも球のキレは抜群。先頭・石垣をオール直球で３球三振、伊藤も見逃し三振に仕留めた。最後は遠藤を直球で詰まらせて二飛。「真っすぐが、自分なりに納得する球が投げられた」と打者を圧倒した。

　矢野監督は「結果だけ聞いて良かったなと。開幕に向けて、サダ（岩貞）と優（岩崎）がしっかりやってくれたというのは、チームとして不安材料がない形で進められる」と２人への信頼は揺るがない。開幕まで１０日を切った中、チームにとってこれ以上ない朗報だ。今季も両左腕が虎のブルペンを支える。