阪神ドラ8石井大、球児投法!本人の前で豪腕披露 矢野監督絶賛「通用するボール」

 「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)

 阪神ドラフト8位・石井大智投手(23)=四国ILp高知=が2日、今キャンプで初めてブルペン入りした。投球をチェックした矢野監督は「十分通用するボールを投げられている」と1軍での活躍に期待。古巣の先輩でもあり、投球フォームを参考にする藤川SAの前で、堂々とした投げっぷりを披露した。

 矢野監督、そして憧れの人の前で堂々のピッチングを披露した。石井大が持ち味の直球に、カーブやチェンジアップ、カットボールを交えながら、目の前のミットに一心不乱に投げ込んだ。

 「(プロ入り後)今までで一番良かったかなと。周りにたくさん人がいたけど、いい緊張感で集中できた」。充実の表情で、80球を振り返った。

 マウンド後方から見守っていた矢野監督の評価も急上昇だ。「いや~、石井(大)が一番目立ってたね。十分通用するボールを投げられている。体は大きくないんだけど、角度とか、ベース上での変化の強さとか、真っすぐのキレとか総合的に」と目を細めた。

 捕手後方のネット越しには藤川SAの姿も見えた。憧れの先輩からの視線も感じ、「信じられないというか、本当に恵まれている」と新人右腕は興奮を隠しきれない。

 「めちゃくちゃ意識した」。ドラフト指名後は、上からたたくように投げる藤川SAの投法を参考に投球フォームを修正。Youtubeで研究したといい、「参考にした部分があったので、今はまねしている段階。自分のものにしていけたら」。指揮官も「今は一緒にやれるチャンスがあるんで。いいんじゃないの」と先輩右腕のような活躍を期待した。

 「独立(リーグ)から上がってくる選手は一年一年が勝負。1軍に来ている意味はそこにあるし、通用しなかったら切られる気持ちでいる」。覚悟を持って迎える1年目。“球児投法”を武器に1軍の舞台へ駆け上がる。

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