阪神・矢野監督「カッコ良くいこうぜ!」走攻守魅せていざ頂点へ、決意のキャンプイン

 就任3年目のキャンプに向け、沖縄入りした阪神の矢野燿大監督(52)が31日、読谷村内のチーム宿舎で行われた全体ミーティングで熱弁を振るった。選手を前にした訓示では、これまでの「楽しもう!」から、さらに一歩進めた「カッコ良くいこうぜ!」をテーマに頂点を極める決意を示した。

 選手へ語りかけていくうちに、言葉が徐々に熱を帯びていった。約30分にわたって訓示したミーティング後、オンライン取材に応じた矢野監督は「なんか気持ちが熱くなって、いろいろしゃべっちゃった」と照れ笑いを浮かべた。

 「話しているうちにどんどん熱くなって、選手たちには暑苦しいメッセージになったかもしれないけど。俺としてはやっぱり“プロ野球界の正月”の前に、この思いを伝えておきたかった」

 そう明かした指揮官が選手に伝えたのは『カッコ良くいこうぜ!』。葛藤の末に行き着いた2021年の新たなテーマだ。

 監督就任後の2年は「苦しいときこそ楽しむ」など、プロだからこそ楽しくプレーする姿を届けようと、“矢野ガッツ”に象徴されるような喜びをストレートに表現することを自身が先頭に立ってやってきた。

 「楽しむというところを誤解させてしまっていたかなと。楽しまなアカンというように選手に思わせてしまっていたかなと。2年間やっていてなんか違うって…去年俺も苦しんだから自分自身」。ならば3年目の今季はどう戦うか-。行き着いた答えが『カッコ良く-』だった。

 選手にとってのカッコ良さはそれぞれ違う。ド派手なガッツポーズがカッコ良いと思う者もいれば、「俺も現役時代はそうだった」と、大事な場面で活躍したときこそクールに決めることがカッコ良いと感じる者もいる。

 「最終的に楽しんでいる方が大事なんじゃないかと。じゃあ何なのってなったら、カッコ良くなら最終的に楽しんでいるなって。それぞれのカッコ良さを目指してくれたら、魅力あるチームになれているんじゃないかな」

 監督契約最終年を迎えた節目の3年目。今季のテーマは決まった。「全員マスクをしてだったけど、いい目をしている選手たちに会えて、早く明日見てみたいなとワクワクした」。16年ぶりのVへ向け、熱く、カッコ良い29日間が幕を明ける。

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