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阪神・井上ヘッドコーチ 同級生の巨人・元木ヘッドと「張り合っていく」 G倒でV

 笑顔でナインを鼓舞する井上ヘッドコーチ
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 阪神の井上一樹新ヘッドコーチ(49)がこのほどインタビューに応じ、V奪回を狙う来季への意気込みを語った。矢野監督の参謀役は、打撃コーチから立場が変わっても「コミュニケーションモンスター」として奮闘することを約束。今季は8勝16敗と負け越した巨人を倒すために必要な要素を語り、同級生の巨人・元木ヘッドコーチへの対抗心も示した。

  ◇  ◇

 -中日では現役時代に落合監督の下でプレーし、2軍監督の経験もある。理想のヘッドコーチ像は。

 「僕の理想論は、コーチ陣で協力し合いながらやる中で『助さん、格さん』、『角、飛車』じゃないですけど、監督の負担を減らしてあげるポジションかなと思ってます。監督に全てをお伺いして、『どうしましょう?』というのだと、監督が考えないといけないことがいっぱいある。例えば、僕レベルで判断できることであるのならば、それは『こうしといて』と僕が指示をして。ワンクッションとして、僕が決められることは決めていったら監督の負担が減るのかな、と。そこが一番の仕事かなと思っています」

 -昨年の打撃コーチ就任会見では「コミュニケーションモンスターになりたい」と話した。立場が変わっても考えは変わらないか。

 「一番テンション、モチベーション、意識を高めていかなきゃいけない練習は何か。守備でエラーが多いということを考えれば、そちらでのコミュニケーション、言葉の交わし方というのが、すごく大事になってくる。そういうことを意識するのであれば、やっぱり走攻守の全てにおいて『コミュニケーションモンスター』になっていかなきゃいけないかなと思っています」

 -課題の守備でも積極的にアドバイスを送るのか。

 「立場が変わったからといって、バッティングのことを全くノータッチにするわけでもないし、守備のことは分からないから守備コーチに任せますというのも『なし』だと思っています。最終的にはチームが強くなるために、自分が思うことも言いたいし、みんなが思ってることも聞きたい。そういうところはすごく意識をしたいと思います」

 -監督との意思疎通も大事になってくる。

 「監督とコーチという壁はしっかり作っていますけど、監督もやっぱりざっくばらんに話をしたい場面はあるでしょう。気持ちの疎通という部分で公私ごちゃ混ぜで、なあなあというのではダメですけど。本当にユニホームを脱いだ男と男の一対一の会話というのも監督は持ちたいだろうし、僕もそういうふうに話をしたいという思いもあります」

 -今季は優勝した巨人に8勝16敗と負け越した。ライバルの印象、強さとは。

 「軸がしっかりしている。幹がしっかりしていて、枝葉の部分(の選手)が、自分の仕事が何なのかというものを、巨人の選手たちは分かっている。自分がパーツとして『俺はこれを仕事としてやっています』という自覚の強さがある。これが違いなのかなと」

 (続けて)

 「阪神の選手も考えていると思いますが、巨人の選手は、それがより強いのかなと。練習量で『こんなに差がありますよ』というのはないと思う。でも、常に緊張感を持って練習しているということが、8勝16敗という数字につながってしまっているのかなと思います。あとは、原監督が選手を信頼してサインを出していますね。うちの選手も、監督があっさりサインを出せる信頼関係を築いていかないといけないと思っています」

 -来季も優勝に向けて大きな壁となる。具体的な改善策は考えているか。

 「明るく、楽しんでやるというのが、阪神のモットーですけど、練習の中でメリハリの利いたことをやりたいですね。(秋季練習の投内などの)連係でも失敗して『えへへ、と言ってるんじゃねえぞ』という話はしてあります。『これ以上、失敗してはいけないという緊張感を持て』ということは、投手陣にも言っているので。そういう下地を今作って、春からは本格的にいっちゃうよと。今ここ(秋季練習)にいるメンバーが、春のキャンプが始まる時に、フェニックス(リーグ)にいるメンバーや新人に、『緊張感というものを伝授しなさい』『基盤として作れ』ということは言っています」

 -巨人・元木ヘッドと同級生。同じ役職を担う。

 「元木と同い年ということは知っています。原監督に認められて、ヘッドコーチをしているわけですから、すげえなとは思っています。たぶん、他のコーチにないものを元木ヘッドは持っていると思うんですよね。コーチ論に正論はないと思うんですけど、原監督の中で『元木なら信頼できる』というのを作り上げたからこそ、ヘッドをしていると思うんですよね。なので、僕は僕でチームにくまなく目配り気配りすることで、チームを支えるという部分も大事にしないといけないと思っています。僕も(ヘッドコーチに)なったばかりなので、来年のシーズンが始まった時には、相手のベンチの動き、練習風景、新聞で出ているコメントなども意識しながら、いい意味で張り合っていきたいなと思います」

 ◆井上 一樹(いのうえ・かずき)1971年7月25日生まれ、49歳。鹿児島県出身。現役時代は左投げ左打ちの外野手。鹿児島商から89年度ドラフト2位で中日入団。通算成績は1215試合863安打、79本塁打、349打点、打率.275。09年現役引退後は中日1軍打撃コーチ、2軍監督などを歴任。14年からの野球評論家を経て、20年に阪神1軍打撃コーチ就任。来季はヘッドコーチを務める。

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