阪神サンズのサヨナラ弾で2位浮上!今季初のサヨナラ劇で引退球児に捧げる1勝

9回、サヨナラ弾を放つサンズ
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 「阪神2-1ヤクルト」(1日、甲子園球場)

 阪神が今季初のサヨナラ勝ちで、3連勝。2位に浮上し、貯金を2とした。試合前には、今季限りで引退を表明した藤川球児投手が、引退会見を開いた。その後、ナインの前で猛ゲキを飛ばした中での一戦。球団レジェンドに捧ぐ1勝にもなった。

 試合は同点で迎えた九回、先頭で打席に立ったサンズが、イノーアに対してフルカウントから6球目。136キロのスライダーをフルスイングした。打球は左中間スタンドに一直線。打った瞬間、スタンドインを確信する一発に、助っ人はゆっくりと一塁に向かって歩き出した。

 チームトップタイとなる13号サヨナラアーチ。四回にも1死一塁の打席で、1-1から左腕・石川が投じた内角への129キロカットボールを捉えた。打球は三塁線を破り、外野フェンスまで到達。その間に一走・木浪が一気に先制のホームを踏んだ。

 この試合前までリーグトップの得点圏打率・488を誇っている助っ人。2得点はいずれも助っ人のバットで、得点圏でなくても勝負強さを発揮した。

 「素直にすごくうれしいです。勝ちたかったので、甘いスライダーをホームランできてよかったです」

 先発の高橋が7回3安打1失点の粘投。同点での降板となったが、八回を岩貞が無失点につなぐ。さらに九回、スアレスが1死二、三塁と絶体絶命のピンチを背負ったが、続くエスコバーを三ゴロに抑え、代打・坂口を三飛に打ち取ってしのいだ。スアレスは阪神移籍後初勝利となった。

 正念場となる13連戦の初戦。劇的な勝利で好スタートを切った。助っ人はヒーローインタビューで「これからもゲームは続く。なるべく全部勝てるように、頑張りたいと思います。タイガースファン、オオキニ!!」と、連勝を伸ばす決意を語った。

 DeNAが巨人に敗れ、2位に浮上した。2日はガルシアが先発する予定。連勝を伸ばし、首位・巨人との差を縮めていきたい。

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