能見&球児は“生きた教材”エドワーズ安定!スアレス先発も【戦力分析・リリーフ編】

 新型コロナウイルス流行の影響で、プロ野球の開幕は4月24日に延期された。まだ1カ月近くの調整期間を要するが、現状の各部門の戦力分析をお送りする。今回はリリーフ編。

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 阪神の強みと言えばやはり、鉄壁のリリーフ陣だろう。昨季の救援防御率2・70は12球団トップの数字。そんなチームからジョンソン、ドリスが退団した一角を担う能見、藤川も年齢を重ね、岩崎は右足の張り、島本も左肘の手術からのリハビリ過程。少なからず不安材料が存在する。

 カギを握るのは藤川だ。矢野監督は早々と今季の守護神に指名。40歳、22年目を迎えるシーズンだが、昨季は56試合で4勝1敗16セーブ、防御率1・77の数字を残した。日米通算250セーブにもあと7セーブに迫る。まだ衰えは見えない。

 「自分に携わってくれた方や、応援してくれたファンへの恩返し。どうしても達成しなければいけない」

 藤川自身も珍しく、自分の記録にこだわりを見せるなど、今季に懸ける思いは強い。また、新加入のエドワーズもオープン戦では安定した投球を見せた。同じく新加入のスアレスは先発、中継ぎ両方で起用が見込める。出遅れている岩崎の代わりに、岩貞を配置転換させるなど手を打ってきた。

 経験豊富な能見、藤川と左右の両ベテランの存在が、何よりの強みになる。ブルペンでは若い選手に、惜しみなく知識を還元するなど、“生きた教材”の財産は脈々と受け継がれている。無敵を誇った「JFK」から続く系譜。今季も鉄壁のリリーフ陣に死角はない。

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