阪神 西勇が粘投5回8安打無失点 完封リレーで勝利 助っ人三人衆は無安打

 「オープン戦、阪神3-0日本ハム」(6日、甲子園球場)

 阪神が本拠地・甲子園球場で行われた今年初のオープン戦で、日本ハムに完封リレーで勝利した。5人の継投で、投手陣が順調な仕上がりを見せた一方、超強力打線の中核を担う助っ人3人衆がそれぞれ無安打と、開幕に向けて一抹の不安も感じさせた。

 それでも試合は、中盤に下位打線が機能。8番・梅野の先制打となるオープン戦初安打が決勝打になった。投げては開幕投手に内定している西勇が、先発で5回を投げて8安打を浴びながら要所を締め、無失点に抑えた。

 矢野監督は“初戦”を前に、破壊力抜群の打線を組んだ。1番・糸井から始まり、指揮官が「理想」とする2番・近本と続き、サンズ、ボーア、マルテがクリーンアップを務める布陣。さらにDH制を生かして6番に福留という超強力打線だ。

 だが、日本ハムのエース・有原の前に打線は沈黙。五回、1死二、三塁の好機を作ると、梅野が代わった鈴木健から中前適時打を放ち、均衡を破った。なおも1死一、三塁。打席を迎えた北條が、内角への143キロ直球を左前へはじき返す適時打で加点した。さらに1死満塁から近本の左犠飛で3点目。この回、打線がつながり、一気に3点を奪った。

 先発は3・20のヤクルト戦(神宮)で開幕投手を務める西勇。毎回、走者を背負う投球にはなったが、五回には無死一、三塁のピンチを投ゴロで併殺に仕留めるなど、得点を与えない。5回を8安打無失点、3奪三振と粘投した。13日のオリックス戦(京セラ)での先発が開幕前最後の実戦登板になる予定。順調な仕上がりで最後の仕上げに入る。

 その後は能見、小野、望月、エドワーズと無失点リレーでつなぎ、投手陣は開幕に向けて順調な仕上がり具合を見せる。一方、打線に目を向けるとサンズ、ボーア、マルテの3、4、5番は不発に終わった。

 特にボーアは二回、有原に対して初球を打ち、遊ゴロに打ち取られると、四回は見逃し、見逃し、空振りの3球三振。六回は一度もバットを振ることなく、フルカウントから四球を選んだ。これでオープン戦4試合の出場で9打数無安打。開幕まで2週間の猶予があるものの、早く結果で周囲を安心させたいところだ。

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