阪神・矢野監督、学生相手にガチ競争 戦力見極めへ大商大戦で異例の主力投入

 阪神は4日、甲子園で広島とのオープン戦、2軍のプロアマ交流戦・近大戦(鳴尾浜)が共に雨天中止となった。貴重な2試合が流れて実戦が減ったため、5日のプロアマ交流戦・大商大戦(鳴尾浜)には、開幕ローテ候補の藤浪、秋山、レギュラー候補の大山、高山らを派遣する。矢野燿大監督(51)も視察予定となっており、大学生との試合が異例の競争の舞台となる。

 朝から降り続けた雨は、弱まる気配すらなかった。午前10時に雨天中止が決定。矢野監督は「やりたかったねえ。残念やけど」。恨めしそうに雨空を見つめたように、1、2軍ともにこの日の試合は貴重な見極めの舞台となるはずだった。

 3月20日の開幕・ヤクルト戦(神宮)は約2週間後。10日・DeNA戦(横浜)からは、開幕を想定しベストメンバーで臨む方針。そのため、例年なら2軍の若手が出場する5日・大商大戦も、主力候補がアピールする舞台となる。

 5日の全体練習は、実戦形式練習を行わないため、大学生相手ながら豪華なメンバーが出場する。先発ローテ候補の藤浪、秋山には長いイニングを投げさせるようファームに指示。レギュラーを争う大山、高山、原口はスタメン出場予定だ。

 矢野監督は「どう調整していくかというのは、コーチのみんなと相談している」。甲子園の全体練習と、大商大戦が重なる時間帯は、鳴尾浜へ向かって状態や内容を見極める。

 大山は4日・広島戦で先発を外れることが濃厚だった。外国人野手3人が先発し、福留がDHに入る予定だったためだ。外国人野手3人は今後、6日・日本ハム戦(甲子園)に“スライド”するため、大山は同戦も先発を外れる可能性がある。

 三塁を争う若虎にとっては、大商大戦も貴重なアピールチャンス。「しっかり打席に立たせてもらえるので、相手どうこうではなく、やれることをやりたい」。ライバルのマルテに差を付ける結果と内容を求めていく。

 チームは今後も開幕へ向けた予定が狂う可能性がある。7日・日本ハム戦、8日・巨人戦(ともに甲子園)が開催予定の週末も雨予報。「2軍の試合をうまく使いながらやっていけたら」と指揮官。あらゆる可能性を探り、開幕への準備を進めていく。

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