西から西へ直電で助言 1年目から結果出せ!遠戚ドラ1待っテルぜ
阪神の西勇輝投手(28)が8日、甲子園を訪れて、今秋のドラフト後、初めて遠戚のドラフト1位・西純矢投手(18)について語った。一度電話をかけて以降は、頻繁に連絡を取っているという。同じ高卒入団の先輩として、1年目から1軍で活躍する意気込みを持ち、目標を実現させる必要性を伝えたことを明かした。
誰よりも気になる存在に、プロの先輩として心構えを説いていた。西勇輝が父方の曽祖父(そうそふ)が兄弟で、遠戚の西純矢について言及。「同じ球団でやるとなったことはうれしい」。ドラフト後に西勇輝から電話をかけ、助言を送っていたことを明かした。
「『体作りをして3年目に(1軍に)出て来たらええわ』じゃなくて、『1年目からしっかり結果が出るように』と。どんな形でもいいから、やっぱり1軍で投げることに意味があるので。早々と1軍の切符を得て、投げられるように頑張ってくれれば」
経験談に基づく“金言”だ。西は菰野高から08年度ドラフト3位でオリックスに入団。1年目から1軍でプレーすることを目標に掲げ、練習に取り組んだ。
実際、09年終盤に1軍昇格を果たし、3試合に登板してきっかけをつかんだ。2年目は18試合に登板。3年目の11年に10勝を挙げると、以降は主力として投げ続けてきた。
一方で、力を出し切れずにチャンスが減る選手や、ケガに泣いた選手も見てきた。「何年後(に1軍昇格できる)とか分かんないじゃないですか。早く(1軍で)出られるんだったら、早々に出て結果を出した方がいいと思う。経験が人と違うんで。大事なことやと思う」。結果が全てのプロの世界。遠戚の後輩には、1年目から勝負をかける意気込みと、準備の重要性を説いた。参考として練習メニューなども伝えている。
自身は阪神移籍後初のオフは、甲子園などでじっくりと調整を進めている。シーズン終了後は2週間のノースロー。現在はボールを使った練習も再開している。「お互い切磋琢磨(せっさたくま)できればと思う」。例年以上に気持ちに張りがあるオフ。西が西との初対面を心待ちにしている。