矢野監督 超人的V采配 九回サヨナラ劇に「みんなよくやってくれた」

 劇的なサヨナラ勝利にガッツポーズを決める矢野監督
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 「阪神4-3ヤクルト」(20日、甲子園球場)

 指揮官は攻めた。選手はさい配に応えた。全員野球で13日ぶりの勝利。阪神の矢野監督が久々に笑顔を取り戻した。

 「ずっと苦しい試合が多くて。きょうの勝ちも簡単ではなかったけど、みんながよくやってくれた」

 6連敗は接戦を落とし続けた。それでも常に前向きな姿勢を貫いた指揮官。六回に逆転された後も攻めた。

 八回1死二塁で糸原が中前同点打を放つと、勝負手の代走・植田を起用。糸井の4球目にランエンドヒットを仕掛け、糸井は左前打でつなぐ。1死一、三塁として大山の勝ち越し打へつなげた。

 同点とされた直後の九回も積極的な姿勢を貫いた。先頭の代打・北條が二塁打を放つ。送りバントを指示した陽川が完璧な犠打で応えると、再び動いた。

 「やっていればよかったというよりも、もう行ってしまった方がいいのかなと」。ベンチには坂本、鳥谷、マルテ、江越しか残っていなかったが、三走・北條に代走・江越を起用。延長戦を見据えるよりも腹をくくった。

 結果的に近本の飛球は定位置付近だったが、江越の俊足が生きてサヨナラ勝ちに結びついた。「後から行ってくれた選手もよくやってくれた」。今季は雨天中止となった試合翌日は2試合ともサヨナラ勝ち。またしても劇的な展開となった背景には、矢野監督のぶれない姿勢があった。

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