矢野監督、金本魂継承宣言!「続金本」…指導時「頭にあるのはカネもっちゃん」

 阪神の矢野燿大監督(50)が11日、大阪市内のホテルで行われた金本知憲前監督(50)の「野球殿堂入りを祝う会」に出席した。監督就任後、公の場では初めて金本前監督と「共演」して笑顔で言葉を交わすと、「金本魂」を継承し選手育成に励む意気込みを明かした。今季まで前監督が築いてきたものを土台とし、「脱金本」ではなく「続金本」の気持ちで、強いタイガースを作っていく。

 晴れやかな壇上に2人の笑顔が咲く。自然と拍手に包まれた。矢野監督就任後、金本前監督との公の場での「共演」は初めてのこと。会の冒頭に花束の贈呈役を務めると、がっちりと握手を交わした。鏡開きにも参加し心から祝福。偉大な殿堂入りへの敬意と共に、改めて金本前監督からの「継承」を思った。

 「いじわるでメディアの人には、何か自主的なことをすると『脱金本』みたいな書かれ方もしたりするけど、オレにとっては全然、脱じゃないのよ。『続』なのよ。続いているのよ」

 築き上げられた土台を壊す考えなど全くない。共に戦った3年間。金本前監督の就任と共に自身も阪神に復帰。今季1軍の最下位、そして突然の監督交代劇だ。2軍監督としても責任を感じていた。だから1軍監督就任要請を受けた時も、宮崎から帰阪して相談した。

 「辞めて離れているからカネもっちゃんと呼ばせてもらうけど、やっぱり、俺はカネもっちゃんと話すしか、前に進めないなというのがあったから。カネもっちゃんと話して、背中を押してもらったというか、そういう話をできたから」

 目指すものは同じだった。強いタイガースを作りたい。思いを受け継ぐ。背番号「6」から「88」へ。思えば大学時代からの付き合いだ。ずっと夢を見させてくれた。今季、2軍監督として若手らに可能性を広げるアプローチをしたのも、金本前監督の姿をずっと見てきたからこそだ。

 「ある意味、これも失礼になるけど、センスもなかったと思う。うまくなくても、こうなれるんやなというのは一番示した選手だから。結局それもやったらできるということなんよね。自分自身がやって可能にしてきたから、いろんなものを」

 気持ち一つで、考え方一つで可能性は無限に広がる。1軍監督になっても、金本前監督の示してきたことや残したものは、ずっと生きている。「(選手に指導する時も)頭にあるのはカネもっちゃんが常にいるという形が、オレの中では強いというかね」。鉄人の思いと共に、優勝を目指していく。

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