鳥谷2年ぶりショート 森越の代打で登場「違和感なかった」

 「中日4-3阪神」(28日、ナゴヤドーム)

 ドームに響くアナウンスに、敵地ファンも驚きの声をあげた。「ショート・鳥谷」。かつて不動だったポジションに就いた阪神・鳥谷敬内野手(37)は、ナインを鼓舞するように動いた。打球処理は1度だけだった。それでも軽快な動きに球場が湧いた。悔しい敗戦の中、確かな見せ場にもなった。

 「そんなに違和感はなかったですよ」

 試合後、阪神・鳥谷は淡々と振り返った。1点差で迎えた八回、1死走者なしで、森越に代わって代打で登場。空振り三振に倒れるとグラブを持ち、ベンチ前でキャッチボールを始めた。そのまま遊撃のポジションへ。2016年9月2日・DeNA戦以来、実に2年ぶりの出来事だった。

 この時点で遊撃を守れるのは植田、西岡。ベンチとしては植田を代走で温存したい思惑があった。「そういうのもあって、行ってもらった」とは金本監督。八回、平田の打球を難なくさばいた。試合前練習では遊撃でノックを受ける。いつ来るか分からぬ出番に備え、準備は怠らなかった。

 北條がケガで離脱し、植田、森越は打撃面で結果が出ない現状。指揮官は「僕は行って欲しいんですけどね」と続ける。残り12試合。勝つために遊撃・鳥谷が選択肢の1つに挙がる。藤田平氏(デイリースポーツ評論家)が持つ、球団歴代最多安打の記録にもあと1本。攻守にベテランの存在が、逆転CS出場のカギを握る。

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