北條よオレを「我慢させろ」 金本監督、遊撃レギュラー獲りへ“仙さん流”ゲキ

 阪神・金本知憲監督(50)が28日、好調を維持する北條史也内野手(23)に、レギュラー奪取に向けたゲキを飛ばした。打撃で成長を見せ、結果を残している今が遊撃のポジションを奪い取る絶好のチャンスでもある。首脳陣に我慢して起用していこうと思わせるだけの、継続的な活躍に期待を寄せた。

 好調をキープしているとはいえ、まだレギュラーのイスを与えたわけではない。今がチャンスであることは確かだが、つかむか手放すかは本人次第だ。金本監督が、遊撃での起用を続ける北條にゲキを飛ばした。

 「それ(チャンス)をつかむか、離すかは彼次第。ポジションは渡すものじゃないし。ある程度は、こいつでいこうというのを見せてくれれば、こちらも少々、我慢はするし。それだけのものを見せてくれないと」

 北條は18日の巨人戦から「2番・遊撃」で8戦連続でスタメン出場し、すべてで安打を放っている。現在3試合連続で複数安打も記録中。打率・376で出塁率も・436と好調を維持しているが、今後、仮に調子を落とすことがあっても使っていこうと思わせてくれるかどうか。そこが、レギュラー奪取に向けて重要となる。

 「星野さんも言ってたでしょ?我慢させるような選手だから我慢すると。そういうことですよ。それぐらいのものを見せてくれたらもちろん、使い続けるでしょうし。まだ植田海も捨てがたいしね」

 植田には足という武器もあるだけに、指揮官はまだ北條の固定を決めたわけではない。あとは試合でどれだけのパフォーマンスを見せてくれるか。チームの戦いと共に、選手間でさらに競争させた上で、ポジションを決めていくことになる。

 この日の北條は、打撃練習などで汗を流した。27日のヤクルト戦では1打席目から2打席連続安打で出塁したものの、その後3打席の凡退を反省。「なぜ(後の3打席が)ダメだったかを考えて練習しました。勝つために何ができるかを考えてプレーしたい」。29日は24回目の誕生日。指揮官のゲキを胸に、節目の1日からさらなるアピールを図る。

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