阪神痛恨 DeNAがデュプランティエと合意目前 ソフトバンク有力から急転 ジャクソンら外国人の相次ぐ退団に白羽の矢

 阪神から自由契約になったジョン・デュプランティエ投手(31)がDeNAと契約合意間近であることが16日、分かった。日米の複数の関係者が明らかにした。同投手には複数の球団が獲得に興味を示し、ソフトバンク入りが有力視されていたが急転。助っ人右腕は1年で阪神を去り、同じセ・リーグのライバルチームであるDeNA入りを決断した。

 阪神の退団が決定的となり、ソフトバンク入りが有力視されていたデュプランティエが選んだのは、同一リーグのDeNAだった。

 来季が相川新監督1年目となるDeNAにとっては、喉から手が出るほど欲しい人材だった。

 今オフは先発の柱を担ったケイのメジャー復帰が決定。バウアーもチームを去った。今季10勝を挙げたジャクソンとは残留交渉を続けていたものの決裂。先発の柱を担える外国人投手の補強は急務だった。そこで、今季は独走優勝を果たした阪神を知り尽くし、同一リーグの打者たちを翻弄(ほんろう)してきたデュプランティエに白羽の矢を立てた。

 昨オフに阪神と契約した右腕は来日1年目の今季、15試合に登板し6勝3敗、防御率1・39の好成績を収めた。DeNA戦では4試合で1勝1敗、防御率1・67。特に本拠地・横浜スタジアムでは2試合に先発し、1勝(1完封)。14回を投げて被安打5、16奪三振、防御率0・00と無双状態だった。

 そんな優良助っ人はソフトバンクへの移籍が決定的とみられていたが、急転直下の翻意に成功。最大限の誠意として、他球団を上回る好条件が提示されたものとみられる。

 今季、阪神と13ゲーム差の2位に終わったDeNAは、巻き返しのために今オフは助っ人の積極補強を推し進めている。

 身長2メートル超のショーン・レイノルズ投手(27)=前パドレス=、最速161キロを誇る救援右腕、ホセ・ルイーズ投手(31)=前レンジャーズ傘下=や、左腕のオースティン・コックス投手(28)=前ブレーブス=と立て続けに新外国人を獲得した。

 その中でも最大の目玉となったのは、デュプランティエの電撃獲得だ。昨季所属したメッツ傘下3Aでは、今季7月にDeNA入りした藤浪とチームメートだった。くしくも日本で再び同じユニホームに袖を通し、来季は“打倒・阪神”へ共闘することになる。右腕は今後、阪神のハワイへの優勝旅行に参加する予定だ。

 相川新監督の下、1998年以来28年ぶりのリーグ優勝へ突き進む新生DeNA。心強い助っ人が加わる。

 【阪神を退団直後セ他球団へ移り活躍した主な外国人選手】

 ◆95年オマリー→ヤクルト 94年には打率・314でセ5位ながら、15本塁打の長打力不足を問題視され解雇。翌年ヤクルトに移籍し、31本塁打と覚醒した。打率・302と巧打も健在で、MVPを受賞。チームを日本一へと導いた。

 ◆00年メイ→巨人 先発左腕として活躍も、99年に確執のあった野村克也監督批判のビラ配布という暴挙に出て自由契約となった。翌年巨人に移り、12勝で日本一の立役者に。阪神戦ではカード別最多の4勝を挙げ、ファンを悔しがらせた。

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