糸井にオーバーワーク禁止令 昨年のキャンプ別メニューから教訓

 阪神が糸井嘉男外野手(36)に対して「オーバーワーク禁止令」を出していたことが21日、分かった。昨年は1月の自主トレでハイペース調整を続けた結果、「右膝関節炎」でキャンプでは別メニュー調整を強いられた。同じ“失敗”は繰り返せないだけに、糸井は球団からの指令を胸に、グアム自主トレでもペースに気を付けながら調整を続けたもよう。虎2年目のシーズンに向け、万全の状態でのキャンプインを目指す。

 リーグ優勝に向け、打線の中心として絶対に欠かせない存在だ。昨年以上のプレーや結果というのは、糸井本人が目指すところであり、チームとしてもそれが願いとなる。だからこそ、球団側は糸井に対して「オーバーワーク禁止令」を伝え、故障の防止を図っていた。同じことは繰り返してほしくない。

 糸井は1月に入ってから、ソフトバンク・柳田、松田、オリックス・吉田正、阪神・今成らとグアムで合同自主トレを行い、本格的に始動。ただ、球団からの「指令」を忘れず、そういったことを口にしながら抑え気味に調整を続けていたという。糸井自身にとっても、昨年の負傷は苦い記憶となっている。

 昨年は移籍1年目ということもあり、オーバーペースも原因となって、1月の自主トレ中に古傷でもある右膝に違和感を訴えた。検査の結果「右膝関節炎」と診断され、2月は1軍の沖縄キャンプに帯同こそしたものの、別メニュー調整を強いられた。開幕には間に合ったが、思うように調整を進められなかったのは事実だ。

 金本監督は昨年11月の段階で「今のところ普通に順調にいけば、彼ら(福留、鳥谷、糸井)は開幕スタメンに、間違いなくあると思う」と糸井の開幕スタメンを明言。ただ、その言葉のように「普通に順調に」いくことが重要。糸井はさらにシーズン中に左太ももと右脇腹も負傷して離脱しており、指揮官も故障を恐れている。

 糸井はグアムから帰国後の16日、大阪市内の施設で「フィジーク」の日本王者と肉体改造に励む自主トレを公開した。浜風に負けない打球を打つためのパワーアップが一つの目標であり、隆起した筋肉に、充実したウエートトレの成果が見てとれた。

 その自主トレ公開では、キャンプに向けて「ワクワクしている。昨年は振り込みができなかった。今年はどんどん振り込みたい」と話していた。球団からの「指令」もあってか、ここまでの調整も順調。糸井が万全の状態で躍動できれば、チームの優勝もより現実味を帯びてくる。

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