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試合を完遂させた阪神園芸の技術 最悪のグラウンド状況の中で…

整備されるグラウンドを見つめる金本監督ら=甲子園
7回、係員が砂をマウンドに入れる様子を見守る桑原=甲子園
何度も砂が入れられるのをぼう然と見つめる阪神・鳥谷敬ら=甲子園(撮影・飯室逸平)
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 「セCSファーストS・第2戦、阪神6-13DeNA」(15日、甲子園球場)

 さすがに9回まではできない-。誰もがそう思って不思議ではないほど、グラウンドは最悪の状況だった。それでも辛うじて試合ができる状態を最後まで保った阪神園芸の技術。試合中に中止か否かの判断を委ねられた責任審判・笠原一塁塁審は「阪神園芸の方にはすごく感謝しています」と明かす。

 試合が開催する方向で固まったのは開始1時間前の午後1時。内野の黒土部分に敷いていた全面シートを外し、水が浮いている部分には土を充てた。何とか定刻より1時間3分遅れでプレーボールにこぎつけたが、その時点でグラウンドには水が浮き始めていた。

 グラウンドキーパーを統率する阪神園芸の金沢健児・甲子園施設部長は「今までに経験がないくらいの…」と語るほどの悪コンディション。前日までの雨で、グラウンドは多量の水分を含んでいた。そこに全面シートをかけていたことで、蒸発されず、すぐに水が表面に浮いてくる状況だった。

 それでも試合開催となれば、懸命の整備を行った金沢部長。マウンドと打席には速乾性の強い砂をほぼ毎イニング開始前に入れた。選手が故障しないよう、五回終了の整備時には一輪車で5~6台の砂を的確なポイントに充てた。

 選手自身が気を配っていたこともあるが、あらかじめグラウンド下層部分を固めていたこともあり、プレー中にスリップする場面はほとんどなかった。豪雨による強行開催の中で1人の故障者も出さずにゲームを終えたことは、グラウンドキーパーによる“プロの技術と判断力”が大きな要因だ。

 16日に予定されている第3戦については「もうシートは敷けない。天候次第です。グラウンド整備については、雨がやってくれますので」と金沢部長。試合開催の判断を行ったNPB杵渕セ・リーグ統括は「中止で次のステージ(に進出)というよりは試合をやって。明日、明後日のことは考えず、きょう試合をやることだけを考えた。ファンとチームには大変な苦労をかけました」と語った。

 屋外球場でのCS開催について、今後、日程面などの検討材料が出れば議論を重ねていくという。ただ阪神園芸のスタッフがいたからこそ、9回まで試合を完遂させた事実は揺るがない。

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