メッセCSへ甲子園ブルペンで猛アピール 驚異の超回復に金本監督「90%」
右足首の腓(ひ)骨骨折で戦列を離れていた阪神のランディ・メッセンジャー投手(36)が25日、甲子園のブルペンで投球練習を行った。金本監督や香田投手コーチ、矢野作戦兼バッテリーコーチらが見つめる中での投球。首脳陣の前で復活をアピールした。復帰登板は27日のウエスタン・広島戦(甲子園)が濃厚だ。
突如、聖地が慌ただしくなった。金本監督がブルペンへ向かう。さらに、香田投手コーチ、矢野作戦兼バッテリーコーチまでも。首脳陣らが駆けつけ、視線の先にはメッセンジャーがいた。右足首の腓骨骨折から約1カ月半。超人的な回復力を見せた右腕が、力強い投球を披露した。
剛球がミットに収まる音がブルペン外にも鳴り響く。矢野コーチが「前と遜色ない」と話すほど、故障明けであることを忘れさせるような球だった。持ち前の角度、しっかりと下半身を使った投球フォームは健在だ。
投球を見守った金本監督は「会話はしていない」と言いつつ、「よかったよ、ボールは。90%くらい」と目を細めた。さらに「(回復が)思ったより早いね」と驚きの表情を浮かべる。順調に復帰への道のりを歩んできた大黒柱の姿に、胸をなで下ろした。
香田投手コーチは「リハビリの途中にしては、ずいぶんいい球を投げていた。CS?それはまだ試合で投げてないから今の段階で言えることはない」と話した。右腕の気持ちを配慮しつつも無理をさせず、慎重に事を進めていく。
1日でも早いカムバックを目指してきた右腕。「アメリカで手術した方が早く治ると言われたし向こうでリハビリの過程も組んでもらった」と最善の選択をして努力した。まだ日常生活でもサポーターを外せないがダッシュもこなせるほどに回復。手術後すぐ「今季が終わるまでに投げたい」と“ハイスピード復帰”を描いていたプランが実現しそうだ。
復帰登板は27日のウエスタン・広島戦(甲子園)が濃厚。このまま順調にいけば、チームにとっても大きい。CSに向けて、明るい話題が舞い込んだ。