球団初!阪神救援4人が60試合登板 高橋が9戦連続無失点で飾った
「阪神0-7DeNA」(25日、甲子園球場)
ベンチからの揺るぎない信頼こそが重ねてきた数字を表している。経験豊富な阪神の左腕・高橋聡文投手(34)がこの日で今季60試合登板。既に桑原、岩崎、マテオがクリアしており、球団初となる同一シーズン4人目の60試合登板を巧みな投球術で飾ってみせた。
落ち着きは失わない。先発・岩田の後を受けて高橋が2番手として登板したのは七回。この回先頭の倉本を右飛、続く桑原を一ゴロに難なく料理した。2死から柴田には左前へ運ばれたが、ここで動じないのがベテランの妙。続く敵の主砲・筒香に初球で低めスライダーを打たせ、中飛に封じた。
チームのために左腕を振り続けてきたプライドがある。60試合登板は、中日時代の10年に63試合を記録して以来、プロ16年目で自身3度目。8月17日の広島戦では通算500試合登板も達成した。
「1年間、しっかり投げないと超えられないので、けがなく投げられたことはうれしいです」。9戦連続無失点となり、防御率1・74。投げ続けるタフネスぶりに加え、簡単に得点を与えない安定感こそが真骨頂だ。
ブルペン陣が新たな歴史を刻みそうだ。高橋を含めた“60試合カルテット”に続き、守護神・ドリスが既に今季59試合。あと1試合で“大台”に達すれば、プロ野球史上初となる同一チーム5人目の60試合到達となる。
上がり続けるマウンドの数が猛虎の歴史を彩っていく。「このまま続けていきたい」と高橋。27日からは再びDeNAとの3連戦が待ち受ける。CSをにらんだ大事な戦いを、ブルペンの仲間と共に支えていく。