金本監督、仙さんばり熱い口調で挑む「ガツガツ、とにかく勝ちにいく」

 阪神・金本知憲監督(48)が31日、チーム宿舎での全体ミーティング後に報道陣に対応。選手への訓示として、徹底的に勝利にこだわる姿勢を示したことを明かした。現時点でレギュラーとして計算できるのが、福留と糸井の2人だけという状況に不安な胸の内を明かす一方、競争の中で生まれる選手の台頭への期待も抱く。勝てる集団を作り、勝負の2年目に挑む覚悟だ。

 ミーティング開始から約40分後、報道陣の前に立った指揮官から、強い決意が放たれた。とにかく勝つ。勝ちたいんや-。2年目の戦いに向け、金本監督が欲するのは勝利だけ。熱い口調が響いた。

 「(ミーティングの訓示は)勝ちにこだわって、とにかく優勝に向かって、どういう勝ち方でもいいから、ガツガツ、とにかく勝ちにいこうということ。それしかないです」

 1年前、監督として初のキャンプを前に「鍛えるキャンプが一番のテーマ」と話した。その方針も継続するが、それ以上に勝利へのこだわりや執念をストレートに選手にぶつけた。一丸となって勝ちにいくためにも、まずは選手間の競争で昨年からの変化が見たい。

 「去年ある程度見たわけですから。やっぱり変わり目、上がり目が大事。目標とする優勝を勝ち取るというね。みんなの力で勝ち取っていくという、それしかないんで。そのためにチームで競争して、競争に勝って、そしてチーム内の競争に勝った選手が、戦っていくわけですから。すべては勝つために」

 勝利への強いこだわりを示す一方、その裏に不安も同居する。「去年よりね、楽しみも不安も両方大きいです」。昨年はキャンプの段階で、実績のある福留、鳥谷、ゴメス、西岡らを軸として計算できた。ただ、今年は現時点でレギュラーと定められるのが福留と糸井だけだ。

 「去年よりはちょっと焦りというのが正直、野手に関してはあります。その代わり、その分、競争の枠が広がったわけで。そこは楽しみでもあるし」

 投手陣は能見、メッセンジャー、岩貞、藤浪の4人が順調にローテ入りとなる方向だが、抑えは未定。その未知数な部分が不安となるが、見えていないからこその楽しみもある。

 「相当、選手は体つきが変わってますから。体変わればプレーが変わるという、どれだけ去年と違ったものを見せてくれるかというのが楽しみです。本当に」。どれだけ不安が薄まり、期待感を高められるか。熱く燃える沖縄キャンプ。勝てる集団を作りあげ、勝負の2年目に挑む。

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