鳴尾浜に「金本カメラ」設置!最新鋭システムで2軍選手の動き見逃さない

 ブルペンのカメラ
2枚

 阪神がファーム本拠地の鳴尾浜に、最新式のカメラを設置したことが25日、分かった。バックネット裏やブルペンの天井部分などに、計5台を新設。金本監督ら1軍首脳陣が、遠征先からでもリアルタイムで2軍選手の動きをチェックすることが可能になる。映像自体も最新の4K技術を搭載しており、試合や練習の様子をチェックして1、2軍入れ替えの判断基準などの参考にしていく。

 最新鋭の機器が鳴尾浜に投入された。試合や練習の映像を遠隔地からでもリアルタイムでチェックできる機器。バックネット裏やブルペン・捕手側部分の天井などに設置されたカメラで、選手の動きを逃すことなく1軍へ届けるシステムだ。

 鳴尾浜でスタッフ会議が行われた23日、施工業者がバックネット裏のスタンド上部にカメラを取り付けていた。関係者は「上(1軍)の人たちが試合を見られるようにするためのカメラ」と説明。決して大がかりな機器ではないが、最新鋭のシステムを積んだ優れものだという。

 映像自体は4K技術を搭載しており、通常のビデオカメラよりも鮮明に映る。さらに遠隔地からもリアルタイムでチェックが可能になり、データベース化して映像を蓄積していくこともできる見通しだ。

 カメラはバックネット裏、ブルペン以外にも一、三塁側など計5台が設置された。これまでは甲子園で1軍のナイターがあり、午前中に鳴尾浜で試合が予定されている場合に限り、1軍首脳陣の視察が可能だった。実際に昨年は金本監督がファームの試合に足を運び、掛布2軍監督と相談した上で昇格を即決したこともあった。

 ただ1軍が遠征に出る場合は、選手の入れ替えに関する判断基準は報告書とホットラインのみ。ここに映像が加われば、より選手の旬を逃さずに昇格させることが可能になる。1軍から2軍に落ちてきた選手でも、課題を克服できているか、状態は戻ってきているかの判断基準も、直近の映像が加わることで変わってくる。

 球団関係者は「ウチは映像関係で他球団と比べても後れがあった。将来のためにも、そういうシステムを構築していかなければならない」と語った。今オフに糸井をFA補強したが、チーム編成の根幹となるのはドラフトで獲得した生え抜きの選手たち。昨季、金本監督が主導した超変革路線を継続し、チームを活性化させるためにも若手の力が必要だ。

 過去には1軍のニーズと2軍からの推薦選手が合わず、選手が調子を落とした時期に昇格させるというミスマッチも起こった。いい選手をベストな時に使う-。143試合を戦い抜く上での鉄則を、最新鋭カメラがアシストする。

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