金村新コーチ「最強ブルペン」つくる!
阪神の1軍新投手コーチに就任した金村曉氏(39)が3日、高知県安芸郡芸西村のチーム宿舎で会見した。ブルペンを担当する若きコーチは投手陣の“アニキ”襲名を宣言。若手とベテランを融合させて、「最強のブルペン」をつくりあげる。
背筋を伸ばし、高らかに宣言した。金村氏が自らに課した使命は「最強のブルペン」の編成だ。評論家時代から阪神の春季キャンプを毎年訪問しており、投手陣の現状は把握。若手、ベテランが融合した、バランスのいい中継ぎ陣を編成していく。
「ベテランを脅かす存在を5人ぐらいつくりたいと思っています。キャンプは良くても、シーズンで結果を残せていない。光っている選手は何人かいます。年間を通して活躍できる最強のブルペンをつくりたいと思います」
開幕前の若手の息切れは、外から見ていて疑問に感じていたという。春季キャンプでの調子をシーズンで維持できるように、コンディション管理を徹底していく方針を示した。
「ピッチャーの兄貴分になれるように(同い年の)福原と一緒に話し合いながら、皆が一緒に結果を出せる関係つくりをしたい」
金本監督からは電話で「熱いコーチを探している」とオファーをもらった。即決で迷いはなかった。阪神時代3年間でわずか1勝。「何の貢献もできなかったという悔しさがあります。やりがいのあるチーム。監督、選手、ファンのため恩返しできるように頑張るだけです」。語る口調は熱を帯びた。金本阪神に情熱あふれる男が加わった。