来季も「鳥谷主将」猛虎変革引っ張れ!

 阪神・金本知憲監督(47)が31日、来季のチームキャプテンに鳥谷敬内野手(34)を指名した。ABCテレビ「虎バン主義」の中で鳥谷についての話題になり、13年から続く重責を来年も任せる考えを明言。この日は秋季キャンプ地の高知県に入り、1日からの「地獄キャンプ」に備えた。

 金本監督に迷いはなかった。チームキャプテンは来季も鳥谷-。31年ぶりの日本一を目指す飽くなき挑戦。熱いコーチ陣が出そろい、金本体制が整った今、決断した。「継続させます」。猛虎戦士の先頭に立ち、けん引するのは、やはりこの男しかいない。

 「本人がキャプテン向きじゃないと言ってようが、自覚を持ってやってもらいます。数字でも、背中でも、言葉でも引っ張ってもらわないと。彼に変わってもらわないと(チームは変わらない)と、伝えてありますので」

 10月19日の就任会見を終え、金本監督は「一番は鳥谷」と、変革の重要ポイントを挙げていた。直接対話をする機会を設け、現状に苦言も呈した。「トリは物足りなさすぎる」-。厳しい言葉は期待の裏返しだ。「自分のことだけやっているようだけど、そうでもない。チームのことも考えている」。その資質を認めるからこそ、3年連続のチームリーダーを任せる。

 12年目の今季は、全143試合に出場して打率・281。失策数は3年ぶりの2桁となる14を数えた。本来の力を発揮できない現状を憂慮している。掛布2軍監督も以前、「もっと“鳥谷のチーム”と言われるようにならないとね」と語っていた。新たに内野守備走塁部門を担う久慈コーチには「遊撃手・鳥谷」の再生を命じた。要求は厳しいが、リーダーが先頭に立ってけん引しない限り虎は変わらない。「(チームを思う気持ちを)もっと前面に出せ」。金本監督の期待は大きい。

 「(鳥谷が)4番を打つことはないと思うけど、それくらいの自覚でね。何でもいいから、ぐいぐい出てきてもらわないと困る」

 1492試合連続フルイニング出場の世界記録を持つ指揮官。鳥谷も2012年のDeNAとの開幕戦(京セラドーム)以来、575試合連続フルイニング出場を続けている。野球人として同じ匂いを感じているのかもしれない。虎将の就任1年目シーズン。金本阪神の「変革の象徴」はやはり鳥谷だ。

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