岩本 好救援2勝目&5戦連続0封

 「広島2-8阪神」(6日、マツダ)

 127日ぶりの白星に十分値する熱のこもった36球だった。4-1の四回2死満塁で、阪神・岩本が先発・岩貞の後を受けて登板。ロサリオには押し出し四球を与えたが、新井を空振り三振に仕留めてピンチを切り抜けた。

 続投となった五、六回は「後のことを考えず、一人一人思い切っていった」と、スローカーブも駆使して、相手をほんろう。反撃を最小限に食い止めた後は一人の走者も許さず、2回1/3を無安打無失点で2勝目。「ロサリオを抑えないと。中継ぎやってる以上はそれじゃダメ」と自己評価は厳しかったが、和田監督からは「こういう場面でいける精神力というか、コントロールもいい選手」と絶賛された。

 7月20日の再昇格後は5戦連続無失点。次回はより厳しい場面での登板になるかとの質問に、中西投手コーチは「それよりもここやろ」と頭を触りながら、先発起用を示唆した。この日先発した岩貞がいまひとつで、チームは先発6人を固定できない状態。今季、開幕ローテ入りしながら一度は“先発失格”となった岩本が、再び先発に回る可能性も出てきた。

 殊勲の右腕は「あしたも中継ぎがある。毎日準備したい」と気を引き締めた。今の岩本なら、投げる場所にかかわらず、チームに勝利をもたらしてくれる。

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