「北中米W杯・グループJ、アルゼンチン代表-アルジェリア代表」(16日、カンザスシティ)
前回大会王者のアルゼンチン代表が連覇へ快勝発進を決めた。主将のリオネル・メッシがハットトリックの大暴れ。NHKの中継で解説を務めた森岡隆三氏は「想像を超えた。鳥肌がたった」と絶句した。
注目の王者の初戦。「開幕戦はどんなコンディションで仕上げてくるかなと思ったんですが、ふたを開けてみると前回大会以上の進化を感じさせた」とうなった森岡氏。前半5分に右サイドからDFをかわし、右足でゴールを決めたかに見られたがオフサイドの判定。それでもスタンドがどよめくと、前半17分に歓喜の瞬間が待っていた。
敵陣中央でボールを受けると、3対4と数的不利の中で中央突破を敢行。メッシのスピードにDF陣がほんろうされると、最後は左足で鋭いミドルシュートを決め先制ゴールとなった。
これには観客も総立ちで熱狂。壮観なスタンディングオベーションもわき起こった。だが勢いに乗るメッシはこれで終わらない。先制ゴール後もキレのある動きを見せ続け前半を折り返すと、後半15分、ミドルシュートのこぼれ球に素早く反応。キーパーの動きを冷静に見ながら、右足で逆サイドに流し込んで2点目を奪った。
後半20分にはキーパーと1対1になり、強烈なシュートを放つもファインセーブに阻まれて思わず苦笑いを浮かべていた。時計が進んでも勢いは衰えず、ゴール前中央から華麗に左足で3点目を決めた。これでW杯歴代最多となる通算16ゴール。アルジェリアサポーターはぼうぜんと立ち尽くし、アルゼンチンサポーターは熱狂に包まれた。
後半33分の交代時にはスタンドが総立ちとなってメッシコール。最後までアルジェリア代表を寄せ付けず「いやー、ちょっと驚きました。何と言っていいかわからないですね」と総括していた。