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若虎荒木が導いた!藤村さん命日に5000勝

5000勝をアピールする荒木(左)と福留
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 「交流戦、阪神4-3楽天」(28日、甲子園)

 若虎のあきらめない気持ちが、劇的な節目の1勝を生み出した。同点の延長十一回2死、荒木郁也内野手(27)が猛打賞&全6打席連続出塁となる右前打。二盗を決めると、最後は押し出し四球で、阪神が2夜連続のサヨナラ勝ちを飾った。同時に、史上2球団目の通算5000勝を達成。3点をリードされる苦しい展開も、今季最長4時間44分の激闘も全員の執念で乗り切った。初の交流戦開幕3連勝で3位浮上。これが猛虎の底力や!

 4時間44分の激闘はプロ5年目、「代役の代役」がサヨナラ決勝の本塁を踏みしめた。ヒーローインタビューを終えた荒木はロッカールームを出ると少年のように笑った。「たまたま…ですよ」。イケメン顔を赤らめて謙遜したが、球団通算5000勝のメモリアルウイン、そして球団初の交流戦開幕3連勝の主役を張ったのだから、持っている男だ。

 同点で迎えた延長十一回2死。1軍出場44試合目の27歳が度胸を据えて、勝負をかけた。戸村の148キロを右前に運び出塁すると、マートンへの4球目にスタート。プロ通算3盗塁の男がこのしびれる場面でベンチの期待に応え、悠々二塁を奪った。和田監督は「あれで(投手へ)プレッシャーをかけてコントロールミスを誘った」と、続くマートンからの3連続四球、押し出しサヨナラ劇の主役をたたえた。

 「ヒヤヒヤでした。ベンチから見て、タイミングをはかっていましたけど…」。心臓バクバクで敢行した盗塁は変則右腕のクイックを見極め、周到な準備があったからこそだ。福留が大歓声の中、一塁へ歩くと三塁から右腕を上げて歓喜の輪に加わった。

 「やっと終わったという気持ちが一番強かった。5000勝?それはよく分かりませんけど…」。22日のDeNA戦で西岡が右肘を負傷し、24日の同戦で新井良が左膝を痛めて三塁手がいなくなった。交流戦開幕は関本がその穴を埋めスタメン出場したが、和田監督は2戦目からプロ通算2安打の若虎を起用。この日、初回の死球から始まり、猛打賞を含む6連続出塁とド派手にブレーク。指揮官の大抜てきがはまった。

 本職は二塁だ。ゴメスの来日が遅れたため沖縄キャンプでは一塁練習にも励んだが、三塁は「不安がないと言えばウソ」だった。2月は打撃絶好調でキャンプの実戦で打率・333と結果を残したが、終盤に右腹斜筋筋挫傷で離脱。「悔しかった」と挽回を期して、鳴尾浜でリハビリに励み牙を研いだ。

 「西岡さん、良太さんの代役には到底なれない。自分ができることに集中したい」。虎に若きスター誕生の予感が漂った。

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