藤浪 風格たっぷり!2年目の余裕や

 自信と風格。阪神・藤浪晋太郎投手(19)の調整と言動に、2年目の余裕が漂った。鳴尾浜で強化指定練習を行った18日、変化球を解禁した今年2度目のブルペン投球では、捕手を座らせて25球。昨日、最多勝争いを期待した和田監督の発言には、「19歳に最多勝を期待するのもどうかと思う」と軽くいなした。

 この男に2年目のジンクスなど無縁だ。指に吹きかける息が白く煙る肌寒さをものともせず、ブルペン投球では早くも捕手を座らせた。フォーク以外の変化球を解禁した25球。イメージと現実の誤差を確認した。

 カットボール、スライダー、ツーシーム、チェンジアップ。「30%から40%の仕上がり。自分が思い描いてるのと、どれくらい違うか確かめたかった。そんなに悪くはなかったです」。約2カ月後の開幕に向けた体内時計の調整。順調な滑り出しだ。

 ルーキーイヤーの昨年、10勝を挙げた経験が自信の源だ。「キャンプに仕上げていく必要はないんで。バリバリにアピールしなければならなかった去年とは違う」。先発ローテの中軸を担う自覚がみなぎった。

 昨日、震災復興イベントに参加した和田監督は「藤浪が最多勝争いをしてくれれば優勝に近づく」と言った。伝え聞いた2年目右腕は「19歳に最多勝を期待するのもどうかと思う」と指揮官の言葉をも軽くいなした。

 まだまだ成長しなければならないと思っている。それでも、昨年とは置かれた立場が違うことも理解している。現状の実力と立ち位置をしっかり見つめ、未開の領域を開拓する。

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