呉昇桓、沖縄合同自主トレ参加を志願

 阪神への入団が決まった呉昇桓(オ・スンファン)投手(31)=前韓国・サムスン=が、来年1月末にキャンプ地の宜野座で行われる合同自主トレへの参加を志願していることが25日、明らかになった。チームの空気や施設に慣れることが狙い。沖縄一番乗りで心身ともに万全の準備を施し、2月1日のキャンプを迎える。

 その行動がみなぎるやる気を示していた。中村GMは「(自主トレ先の)グアムから直接、合同自主トレに参加したいと言っていた。若手とともに一番乗りで沖縄に入るんじゃないかな」。新助っ人は韓国での交渉後に会食した際、キャンプ直前に宜野座で行われる合同自主トレ参加を志願したという。

 例年、合同自主トレは若手中心のメンバーとなり、FA移籍した選手が参加するのは異例だ。呉昇桓は、年明けにグアムで自主トレを行い、大阪や母国に立ち寄ることなくそのまま沖縄に入るスケジュールを組む予定。正式には12月中旬に来日した際に監督、コーチと話し合って決めることになるが、球団としても呉の意向を尊重する方針だ。

 中村GMは「こちらとしてもありがたい。本人も早く慣れたいと考えているだろうしね」と語ったように、一番乗りする意図は環境への適応だ。サムスンに所属していた際は宜野座にほど近い赤間でシーズンへの調整を進めていたが、練習メニューやキャンプ施設、宿舎などは大きく異なる。特にブルペンの感触は投手にとって大切な要素となり、自主トレ段階で把握できていればキャンプまでに微調整や修正も可能だ。

 またチームに溶け込むために、参加選手と自主トレから接することはマイナスにはならない。特に投手陣は能見ら主力投手も参加するケースがあるため、意見交換するにはもってこいの時間とも言える。

 新加入の選手にとって初めてのキャンプは、サインプレーや連係の確認、練習方式に慣れることなどやるべき課題は多い。言葉の違いなど少しでもストレスを軽減するために‐。新守護神はやるべきことをしっかりと理解している。

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