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良太、初の“古巣撃ち”弾で連敗止めた

 「中日1‐2阪神」(25日、富山)

 阪神の連敗が5でストップした。九回途中まで1失点、自ら2安打を放った能見篤史投手(34)の奮闘に応えたのは、新井良太内野手(29)だった。同点の九回に古巣中日から初アーチ。2試合連続弾を左翼スタンドにたたき込み、接戦を制し、富山の虎党に元気印を届けた。

 心地よい快音が、澄んだ富山の夜空に響き渡った。不振にもがき、苦しんだ新井良が高々と放り投げたバットが、完ぺきな感触を物語っていた。まさに弾丸ライナーで左翼席に突っ込んでいった白球‐。阪神ファンから沸き上がった大歓声が、連敗の終息を告げた。

 場面は同点に追いつかれた直後の九回。先頭で迎えた第4打席、カウント1ボールからの2球目だった。「(直球を)狙っていた。しっかり打とう」と真ん中高めに来た142キロの直球を、こん身のフルスイングで完ぺきにとらえた。

 何の迷いも感じさせなかった一振り。打球はそのまま左翼席に勢いよく飛び込む決勝の7号ソロ。2試合連発、そして古巣・中日から初めて放ったアーチに「最高に気持ちよかったです」とすがすがしい笑みを浮かべる。

 全力でダイヤモンドを駆け抜け、ベンチ前から全員でセンター方向へ指さしポーズを決めた良太。和田監督も「ああいう良太をずっと見たかった」と目を細めた。それほど交流戦中は悪循環にはまり、思い切りの良さが影を潜めていた。

 パ・リーグの投手から徹底的にインサイドをえぐられた。左投手の外角スライダーにのけぞってしまうほど、状態は深刻さを増していった。交流戦終盤にはファームでの再調整を余儀なくされた新井良。「力がないから2軍に落ちた」。そんな絶望のふちからよみがえるきっかけとなったのが、本塁打だった。

 以前に「ホームランを打つことで自信にもつながります」と明かしていた未完の大砲。昨季からのデータを見ても一発が出た直後は、打率が急上昇している。良太が失っていた自信‐。16日に新潟三条でのウエスタン戦で同点2ランを放った。そしてリーグ戦再開後の2戦連発。ホームランバッターだからこそ、調子を上げる特効薬になるのが一発だ。

 「能見さんが投げてるときに打てなくて、次に打ちますと約束したら2軍に落ちた。有言実行できて良かったです」と明かし、自身初の3戦連発には「ムリだと思うのでヒットを打ちたい」と富山のファンを笑わせた。連敗を5で止め、チームの雰囲気は一気に変わった。苦しみ抜いた男が結果を出せばチームは勢いに乗る。負の連鎖に終止符を打ったのが良太という事実に、大きな意味がある。

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