藤浪デビュー戦0封宣言!初球はヒミツ

 阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭=が27日、対外試合初登板となる3月2日の練習試合・オリックス戦(安芸)での“0封”を誓った。あくまでも勝負に徹し、さらに自身の状態を確認するマウンドとする考えだ。この日は甲子園で2日連続のブルペン調整を行った。

 勝負に徹する‐。マウンドに上がれば目の前のバッターを抑えるだけ。プロ初実戦を3日後に控えたスーパールーキーに初登板への緊張感や楽しみな気持ちは一切ない。藤浪が力強く“0封”を宣言した。

 「打たれたいと思ってマウンドに上がるピッチャーはいないと思うので、しっかり抑えたいと思います」

 絶対に打たせない。得点は与えない。そんな強い気持ちがこもった堂々とした口ぶりだった。注目のプロ第1球からすでに勝負は始まっている。MAX153キロを誇る直球に絶対的な自信を持つ藤浪。春夏連覇を成し遂げた甲子園大会では、カットボールとともに直球を決め球に三振を量産した。プロでも「バッターが狙っても打たれない真っすぐを投げたい」と直球には人一倍のこだわりを持つ。

 それだけにプロ第1球には、自身の代名詞でもある直球を選んでもおかしくない。だが藤浪の考えに“直球宣言”という選択肢はなかった。

 「それを言ってしまうとバッターに狙われてしまうので、別にこだわりはないです」。そこにはこれまで常々、口にしてきた藤浪の「勝ちにこだわる」という信念がにじみ出ていた。

 初実戦のマウンドでは自身の状態を確認することに重きを置く。「自分のリリースの感覚というよりもバッターがどんな空振りをするか、ヒットを打たれたらどういう打たれ方をしたか、そういうところで判断したいと思います」と冷静に自身の現状を把握する考えだ。

 プロでは登板前日にノースロー調整の投手も少なくない。藤浪は「高校のときは(ブルペンに前日)入っていたので。(プロでも)最初のうちはそうしようかなと思います」と、自分流の調整法をしっかりと頭に描いている。

 この日は甲子園で2日連続のブルペン入り。練習の最後にはぬかりなく打撃練習もこなした。「状態は悪くない」と初登板に向けて調整は極めて順調だ。いよいよ始まった初登板へのカウントダウン。藤浪が安芸のスコアボードに「0」を並べる。

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