日馬富士、ケガ乗り越え2年ぶり優勝

 「大相撲九州場所・千秋楽」(22日、福岡国際センター)

 横綱日馬富士が13勝2敗で12場所ぶり7回目の優勝を決めた。大関稀勢の里に寄り切られたものの、1差で追っていた横綱白鵬と平幕松鳳山がともに敗れた。大関豪栄道は関脇栃煌山を首投げで退け、かど番を脱出。初場所は来年1月10日から東京・両国国技館で開催される。

 稀勢の里に敗れて東の支度部屋に引き揚げてきた日馬富士は、テレビに映る鶴竜-白鵬戦を凝視した。1差で追う白鵬が力なく寄り切られた瞬間、2年ぶり7回目の優勝が決定した。

 「オレ、優勝だよな」と思わず周囲に確認した後「負けて優勝が決まったのは初めて。不思議な感じだけど、うれしい」と表情を崩した。両足首、右目の骨折、そして右肘。ケガに苦しみ続けた時期を「しのぐ2年間だった。この日が来て良かった」と、しみじみと語った。

 2場所連続休場から再起をかけたが、2日目の大砂嵐戦で黒星。しかし、闘争本能がよみがえったように白星を積み重ねていった。好調の嘉風、勢を倒して、本来のスピードが復活した。

 終盤に白鵬、鶴竜の両横綱を撃破して、Vを大きく手繰り寄せた。稀勢の里戦こそ左四つに組まれて完敗したが、完全復活をアピールする優勝だ。

 「家族の支えがあったし、師匠とおかみさんが励ましてくれた」と、周囲のサポートに感謝した。表彰式で優勝旗を手渡した師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「やっと優勝してくれた。ずっと待っていた」と感慨深げ。1差で追っていた松鳳山を破った安美錦の援護射撃もあり、伊勢ケ浜部屋の結束力を見せつけた。

 13日目に北の湖理事長が急逝した。旗手の照ノ富士とともに、左袖に喪章を着けてパレードに臨んだ。「心より、お悔やみ申し上げます。恩返しができたと思う」。2年ぶりの東正位となる新春の初場所でも、全身全霊の土俵を貫く。

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