【言葉で振り返る本田圭佑・下】ミラン移籍は「リトル・ホンダに…」

 今大会を最後のW杯と位置づけた本田圭佑は、決して順風満帆なサッカー人生を過ごしてきたわけではなかった。右膝の手術を経験し、ブラジルW杯は惨敗。移籍したACミランでもたたかれた。そんななか、今回のロシアW杯までどんな足跡を残してきたのか、その発言で振り返る(この項は上下のうちの下)。

 【12年5月 右ひざ手術を経て、287日ぶりに代表復帰】「そういう(復活という)考え方はなくて、常に前進している。(昨年手術した)オレの半月板は戻ってきませんから」

 【12年5月 代表背番号を「4」に変更】「18は与えられた番号で、そんなに好きじゃない。おもしろい番号をと考えた。日本では2とか3がエースと言われるようになってもいい」。

 【12年6月 同ヨルダン戦でハットトリック】「真司は世界のトップレベルでやるのにふさわしい選手。僕自身もビッグクラブにふさわしい選手だと自覚している」

 【12年9月 イラク戦では不発だったが】「どうしたらいいかははっきりしている。何本外しても続けることですよ。名前は忘れたが誰かが言っていた。『ゴールはケチャップのようなもの。出ない時は出ないけど、出る時はドバドバ出る』って」

 【13年6月 ブラジル大会出場を決めた会見で本大会に必要なものを問われて】「シンプルに言えば『個』。日本最大のストロングポイントはチームワーク。ただ、それは僕らが生まれ持っている能力。結局、試合は個の力で決することがほとんどだと思うんです」

 【14年1月 ACミラン入団会見】「心の中のリトル・ホンダに聞きました。そうしたら『ミランでプレーしたい』と答えた。それが決断した理由です」

 【14年6月 ブラジル入りして共同取材に】「今からたたくとしても大会終わってからにしてほしいなと思う。大会中はメディアとしてではなく日本人として日本代表を応援してほしいし、日本人として我々の一員だという気持ちで戦ってほしい」

 【14年6月 ブラジル大会予選敗退】「希望を最後まで見せたかったですけど、本当に口だけで終わってしまってね。申し訳なく思っています」

 【15年6月 FIFAの汚職事件について】「単純に、最初はブラッターのことを批判している人も多かったが、ここで辞めるというおとこ気、日本の管理者も見習った方がいいかと思うような辞め方じゃないですか。潔いというか。(FIFA会長は)よほどのポジションですからね」

 【15年8月 ロシア大会最終予選を前に】「前回よりも厳しい戦いになるということは、日本は周りの成長に比べて成長率が落ちているということ」

 【16年11月 アジア最終予選先発落ちの危機に】「批判も耳に入っている。見返したい気持ちがなくなればサッカーを辞めるべき。『本田はもう一度本調子に戻してきた』と言われないといけない」

 【17年6月 金沢大で講演】「うまくいかないときほどビッグマウスに、うまくいっているときほど謙虚に。そんなセルフコントロールをやっている」

 【17年6月 久保との先発争いで劣勢に立たされて】「それでも、やはり競争がなさすぎると感じている。僕としては、この状況を非常にワクワクしながら、最初に代表にきた感覚にまた戻れている部分もある」

 【17年11月 クラブW杯参戦。落選した直前の日本代表ベルギー遠征に苦言】「ブラジル、ベルギー戦とも、もっとできたと思う。もう少しいい結果が残せたのでは」

 【18年5月 テレビ番組で。出身は?と問われて】「アース」。(プロフェッショナルとは?と問われて)「ケイスケ・ホンダ」

 【18年5月 ロシア大会に向けて】「これがおそらく最後のW杯。これまでやってきたことをすべて出すつもり、それぐらいの情熱を注ぎたい。集大成」

 【18年7月 ベルギーとの激闘を終え】「これが僕にとって最後のW杯」、「僕らも最後まで自分たちの持っている最高のプレーに近いものを出せたし、仲間には本当にありがとうと言いたい」

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカーW杯最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカーW杯)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス