本田決める!W杯3大会連続&最年長弾 ベンチスタート濃厚も強気姿勢ぶれず

 「ロシアW杯・H組、日本-セネガル」(24日、エカテリンブルク)

 サッカー日本代表は22日、ベースキャンプ地のカザンで、1次リーグH組第2戦のセネガル戦(24日、エカテリンブルク)に向けて、冒頭15分間を除く非公開練習で調整した。2日連続別メニュー調整だったMF本田圭佑(32)=パチューカ=は全体練習に合流し、フルメニューを消化。過去2大会でアフリカ勢から得点している“アフリカキラー”はセネガル戦でゴールを決め、W杯の日本人最年長記録更新を狙う。

 決戦に間に合った。2日連続の別メニューで一時はセネガル戦の出場が危ぶまれた本田だったが、関係者によると非公開練習ではフルメニューを消化したという。本田は両脚の打撲だったことを明かし、「問題ない。大したことない」と軽症を強調した。

 金字塔を打ち立てる。セネガル戦はベンチスタートが濃厚だが、32歳でゴールを決めれば、30歳で得点した98年フランス大会の中山雅史、02年日韓大会の森島寛晃、10年南アフリカ大会の遠藤保仁を上回り、W杯日本人最年長記録を更新する。さらにW杯3大会連続得点となり、日本人初の快挙も達成する。

 アフリカ勢には無類の強さを誇る。10年南アフリカ大会では1次リーグ初戦のカメルーン戦で先制点を決め、14年ブラジル大会でも初戦のコートジボワール戦で先制弾を沈めるなど、アフリカ勢相手に11戦7発の“アフリカキラー”だ。セネガルとの対戦を前にしても「自分の中ではいくつか弱点を見つけている。そこをどう突けるか」と不敵に話した。

 自身の誕生月でもある6月も得意とする。国際Aマッチ96試合36得点を記録しているが、その3分の1に相当する12得点を6月に挙げている“ミスター6月”。16年9月のUAE戦以来となるゴールを決めれば、通算37得点で原博美と並び歴代4位に浮上する。

 コロンビア戦ではW杯で自身初のベンチスタートとなった。途中出場で大迫の“半端ない”決勝ヘッドをアシストした一方で、バックパスが相手に渡るなど、ボールを失う場面も散見された。それでも「ミスの何が悪いって感じですけどね。失点につながらなかった、よかった、以上。ですね。どれだけ度胸がすわってミスを恐れずプレーできるか。そこはせめぎ合い」と強気な姿勢はブレない。

 史上初の8強進出を見据える。1次リーグ第3戦で16強進出を決めながら、決勝トーナメント1回戦で散った10年南アフリカ大会の経験を踏まえ「突破した(後の)初戦のダメージが違い過ぎる。理想論は2戦目で決めること」と戦略を描いた。「セネガルで決める、決めにいくという思いは全員持つ必要がある」。手負いの本田が静かに牙を研ぐ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカーW杯最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカーW杯)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス