【福西崇史 熱血EYE】実績重視の選出-長谷部と香川がキーになる
日本サッカー協会は18日、W杯ロシア大会前で国内の最終戦となる30日の親善試合・ガーナ戦に臨む日本代表メンバー27人を発表した。W杯メンバー23人はガーナ戦翌日の31日に発表される。
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顔ぶれをみて、実績のある選手が多いなという印象を受けた。青山の選出には驚いたが、試したい選手の一人ということ。広島を引っ張っているし、結果も出している。西野監督のサッカーに必要な選手の一人ということだろう。
選んだ理由は、後ろからボールをつないでいくことを考えているのではないか。周りには本田や香川ら、ボールを持てる選手がいる。青山は本来、一人で判断するのではなく、周りとの関係で生きていくタイプ。久々の選出なので、ほかの選手との兼ね合いがどうなのかを見ていくことになる。
本田、香川、岡崎については実績や経験が豊富なので、チームに必要と判断したはずだ。岡崎はここのところ試合に出ていないものの、献身的な動きができる。香川はしばらくプレーできていなかった点は岡崎と同じだが、世界で戦っているし、脅威を与えるには香川の力がないといけない。本田は経験もそうだが、キープ力など彼の良さも必要と判断したはずだ。
このメンバーの中では長谷部と香川がキーになる。長谷部はグラウンドの中で瞬時に判断してチームをまとめなくてはいけない。香川はコンディションを上げて、守備と攻撃のバランスが取れれば良さを発揮できる。
西野監督は井手口や三竿ら中盤に守備的な選手を入れた。チームが今までやってきたことをベースにしつつ、自分の色を出した人選と言える。(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家)