澤、やり切った「最高のサッカー人生」

 サッカー女子日本代表のMF澤穂希(37)=INAC神戸=が17日、都内で引退会見を行った。引退に至った一番の理由として「心と体が一致して、トップレベルで戦うのがだんだん難しくなってきたと感じたから」と説明。8月に結婚したJ1仙台のスタッフ、辻上裕章氏(39)や仲間が支えとなった現役生活を「満足というより納得」と振り返った。今後は未定とし「澤穂希にしかできない仕事があれば、積極的にやっていきたい」と語った。現役最後の大会は皇后杯全日本女子選手権で、19日に準々決勝のAS埼玉戦(東京・味の素フィールド西が丘)に臨む。

 日本女子サッカー界の絶対的な存在だった澤が、ユニホームを脱ぐ決意を明らかにしてから1日。会見で思いを語った。

 「心と体が一致して、トップレベルで戦うのがだんだん難しくなってきたと感じたから」。それが「人生で最大の決断」のすべてだった。会見の冒頭でしばらく言葉に詰まる場面も見られたが、最後まで涙はなかった。

 昨年5月の女子アジア杯以降、約1年間代表から遠ざかり、自分自身と向き合った。そのころから、頭の中に徐々に「引退」という言葉がちらつき始めた。それでも意を決して臨んだ、今夏のW杯カナダ大会で準優勝した。「W杯を終えた瞬間、本当に悔いなくやれたと思えた」。自問自答を繰り返し、至った答えは「やりきった」だった。

 W杯後には結婚という転機もあったが、「結婚していようがなかろうが、変わらなかった。逆に主人が支えてくれたから、この1年頑張れた」と感謝の言葉を口にした。

 決断に悔いはない。「最高のサッカー人生でした」と語る表情は、一点の曇りもなかった。「W杯で優勝と準優勝、五輪で銀メダルを取って、バロンドールまで取れた」と輝かしい経歴を振り返り「満足というより、納得です」と言い切った。常に高みを目指し、全てに対して全力で取り組んできたサッカー人生について「自分自身に、長い間お疲れさまでしたの一言」とうなずいた。

 今後については「未定。いまはちょっと体を休ませたい」とした。その上で「子どもが大好きなので、普及とか、夢を与えられる仕事ができれば。澤穂希にしかできない仕事があれば、積極的にやっていきたい」と、サッカー界に関わっていく意向を示した。現役中は否定してきた指導者への道も「もしかしたらやりたい気持ちになるかもしれない」と話し、さまざまな道を模索していく考えだ。

 現役最後の大会は皇后杯全日本選手権。勝ち上がれば最大3試合が残っている。このタイミングでの発表も「精いっぱいプレーして、澤穂希としての生きざまを見せたい」からだった。サッカーを愛し、サッカーにすべてを注いできたレジェンドが、澤穂希らしさを最後のピッチに刻む。

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