香川176日ぶり弾「いい感じで帰れる」

 「国際親善試合、日本4-2ニュージーランド」(5日、国立)

 これで完全復活ではないことは誰よりも知っている。だが、つかんだ手応えが状況を好転させるきっかけになることも知っている。「PKであれ、点を獲れたのは良かった。いい形でマンチェスターに帰れる。これをきっかけにするかは自分次第ですけど」。すっきりとした表情が、何よりもMF香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)の心境を物語っていた。

 怠惰な守備を見せていた相手とはいえ、忘れかけていた輝きを放った。前半4分にFW岡崎の先制点をアシストすると、続く同7分に「一瞬のイマジネーションがかみ合った」。ドリブルで密集地帯に突入すると、相手を抜き去るイメージが頭に浮かんだ。不安視された試合勘のなさなど皆無だった。

 「ちょっと僕的には(PKじゃ)ないかなと思ったんですけど、レフェリーが味方してくれたというか…。あれで抜けてればもっと良かったですけど」。そう振り返る香川だが、自ら得たPKをキッチリと左隅へ流し込み、昨年9月のガーナ戦以来となるゴール。「ゴールはゴールなんで、素直に喜ぼうと」。豪快なガッツポーズで大歓声に応えた。

 もちろん相手に不足があっただけに満足しているわけではない。試合前から「W杯を見据えて」と語ってきただけに「何本かいいパスも通せていたと思いますけど、相手がW杯出ている国と想定すると、そんな簡単に通ってる場面は少ない」。体力的にも後半からは疲れも見せただけに「課題が残った」と反省も忘れなかった。

 つかんだ手応えを確実なものにし、2カ月後のW杯本大会で完全復活という形で昇華する。

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