岡崎2発!代表Aマッチ最速30得点

 「キリンチャレンジカップ、日本3-0ラトビア」(6日、ホームズ)

 サッカー日本代表は、ラトビア代表と親善試合を行い、快勝した。アルベルト・ザッケローニ監督(59)はコンディションを優先して海外組10人を先発で送り出したが、慣れない布陣で立ち上がりは苦戦したものの、地元兵庫県出身のFW岡崎慎司(26)=シュツットガルト=が前半41分の先制点を含む2得点を挙げる活躍を見せた。

 感謝の思いを形で表現した。侍ストライカーが、地元で行われた13年の初陣を勝利に導いた。多くの恩人や友人を招待していただけに「お世話になった人も来ていたし、(高校時代を過ごした)神戸だったし、ゴールは狙っていた。ウッチー(内田)も真司(香川)もいいボールをくれました」。FW岡崎は、2発の凱旋弾を満面の笑みで振り返った。

 積み重ねてきたものが花開いた。立ち上がりこそ「初めてだった」という1トップに戸惑ったが、輝いたのは前半41分。密集地帯で内田の鋭いクロスに、右足で反応。「ここに入れば(点を)獲れるというポイントに居られた。自分の中では“決めた”というゴール。ここ最近、クロスの入り方を考えてやってきたので」と話した。

 ヒントはドイツでの戦いの中にあった。「ドイツでもマリオ・ゴメスやトマス・ミュラー(ともにバイエルン)などはその辺の集中力、迫力がすごいので」。世界レベルのストライカーを手本に先制点を奪えば、ザッケローニ監督が「一番いい動きをしてくれる」という右FWの位置に入った後半16分に、香川のパスでDFラインの裏へと抜け出しダメ押し弾。ストライカーとしての能力を存分に見せつけた。

 1得点目で代表通算30得点を記録。代表デビューから1581日での大台達成は、FW三浦知良(J2横浜FC)の1972日を大幅に更新する歴代最速。「僕はみんな(パスをくれる人)ありきなんで」と謙そんするが、超えなければならない壁はまだある。代表通算得点も歴代3位の原博実氏(現日本協会技術委員長)まであと6点に迫った。「去年あたりから『早くオレを追い抜け』と言われているんで。今年で抜けるようにしたい」。進化を続ける26歳の侍は、歩みを止めない。

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