日本サッカー協会(JFA)は4日、シンガポールでブラジルなどとの国際親善試合に臨む日本代表に、初選出のFW福田師王(22)=カールスルーエ=や約1年ぶりの復帰となるMF南野拓実(31)=モナコ=ら28人を選出した。来年1月にサウジアラビアで開幕予定だったアジア・カップの延期決定から一夜明け、同大会で退任予定だった森保一監督(58)が千葉市内で記者会見。自身の去就について、明言せず「延期を受けて、何か変わったということはない」と、任期に関係なく目の前の一戦に集中する姿勢を強調した。
中東情勢の悪化によるアジア杯の延期発表から1日が経過。メンバー発表会見の名目だが、当然のように同大会を最後に退任予定だった森保監督の去就に関する質問が飛び交った。延期決定から時間がなかったことも相まって、山本昌邦技術委員長を含めて明確な回答はなし。指揮官は「これまで通り一戦一戦、最善の準備をして勝利を目指す」と力を込めた。
JFA内で情報収集や幹部間で議論を深めている現状だという。「アジア杯がなくなったことで、IW(国際Aマッチ期間)もなくなった」(山本委員長)など、突然の変更で状況が大きく変わった。整理には時間を要するとし、この日は森保監督の退任時期、12月30日にパナソニックスタジアム吹田で予定されている国際親善試合の開催有無、延期したアジア杯のスタッフ体制などについての明言は避けた。
11月の活動は本来、アジア杯に向けた強化の一端だった。メンバー編成も、同杯を見据えたことで福田のみが初招集となった可能性を想起させる。それでも森保監督は「アジア杯が…ということではない」と否定。あくまで、2030年W杯が念頭にあるとし、後任となる大岩監督のチームづくりにつながる28人を選出した。
12月30日の試合が実施となれば、IW外のため国内組中心で臨む一戦となる。指揮官は日本サッカー発展のために「あっていいと思う」と私見を述べたが、天皇杯の時期とかぶるなどJクラブにメリットは少ない。難題は山積みだが、JFAは最良の答えを探していく。