アジア・サッカー連盟(AFC)は3日、サウジアラビアで2027年1~2月の開催が予定されていたアジア・カップを、中東情勢の悪化を受けて27年12月23日~28年1月21日に延期すると発表した。同大会を最後に退任する予定だった日本代表の森保一監督(58)は、シンガポールで行われる11月17日の国際親善試合・パラグアイ戦がラストマッチとなる可能性が浮上。来年3月からフル代表を兼任する予定だった後任の現U-21日本代表大岩剛監督(54)も延期のあおりを受けることになりそうだ。
日本サッカー界に影響必至の電撃発表が下された。AFCは「当初の日程で大会を準備、運営することは、異例の状況によって困難」と説明。情勢悪化による物流問題や渡航の混乱を鑑みて、安全面を優先した形だ。今後、新日程については国際サッカー連盟(FIFA)の承認を得るとしている。
今夏の北中米W杯から続投し、同杯まで指揮を執る予定だった森保監督の去就への影響は避けられない。12月30日に開催予定だった国際親善試合(パナスタ、対戦国未定)は国際Aマッチ期間外で、同杯に向けた壮行試合の意味合いが大きかった。仮に見送りとなれば、森保監督にとって代表通算113試合目となる11・17のパラグアイ戦がラストマッチとなり、退任時期が前倒しとなる可能性が出てきた。
延期に伴う森保監督の去就を巡り、JFAはこれまで具体的な言及を避けてきた。先月23日には宮本恒靖会長が「仮定の話になってしまうので。総合的にしっかり考えたい」と話すにとどめ、同30日には山本昌邦技術委員長も「開催される前提で隙なく準備をすることが大事。(去就は)何も決まっていない」と強調していた。
来年3月からバトンタッチする予定だった、大岩監督への影響も計り知れない。ロス五輪予選を兼ねる日本開催のU-23アジア杯の日程はAFCのカレンダーによると、28年1月4日~22日まで。延期となったアジア杯の日程と“丸かぶり”だ。両大会の指揮を執ることは現実的ではなく、両チームのスタッフ体制の調整が必要となる。
30年W杯に向けて異例の形でスタートを切ったJFA。想定外の事態で再び大きな決断を迫られることになった。