「明治安田J1、東京V3-1福岡」(24日、味の素スタジアム)
東京Vは福岡を3-1で破り、12試合目で今季初勝利を挙げ、勝ち点8で最下位を脱出した。福岡は同7のまま。前節首位の町田は神戸との上位対決に0-0で引き分け、勝ち点27とした。神戸は同23。広島は清水に4-0で快勝し、勝ち点を26に伸ばした。柏は鹿島を3-2で下して同25とした。G大阪は京都と2-2で引き分けた。
ようやく長いトンネルを抜けた。開幕から12試合目で訪れた待望の瞬間。秋雨が降る肌寒さの中、勝利を信じて駆けつけたホームのサポーターが歓喜に沸いた。就任4試合目の相馬監督は両手でかみしめるようにガッツポーズ。「率直にうれしい。勝てていない中、たくさんの緑のサポーターが後押ししてくれて本当に感謝です」と喜んだ。
勝ち越しのゴールは、新監督が植え付けてきた「前へのベクトルの意識」が結実したものだ。後半29分、中盤で粘ったFW一美が迷わず前線へスルーパス。途中出場のMF松橋が抜けだして右足で流し込んだ。「『前を見てくれ』と話していた。理想とするパスだった」と松橋。指揮官も「チームとして少しずつベクトルが合い始めている」と手応えを語った。
今月8日に開幕8戦未勝利と苦境に立つチームの再建を託された。8戦4得点だった課題の攻撃は、就任後の2試合こそ無得点だったものの、直近2戦は5得点と改善。順位も最下位を脱出した。「一つ結果になったことは、次に向かっていける大きな要素になる」。暗闇を払い、力強く再スタートを切った。