サッカーW杯北中米3カ国大会の開幕まで100日となった3日、日本代表で前人未到となる5大会連続出場を目指すFC東京のDF長友佑都(39)が東京都小平市で取材に応じた。夢舞台が刻々と近づく中「焦りも高揚感もない」と平常心を強調。所属クラブでは開幕から4試合連続先発出場など状態を上げているが「まだまだ。ここから最高の状態になる確信がある」と自信に満ちた長友節をさく裂させ、“W杯仕様の長友佑都”に仕上げることを誓った。
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-W杯開幕100日前を迎えた。
「100日だろうが、50日だろうが、全く意識はしてない。焦りも高揚感もなく、非常に安定している。自分が最高の状態でW杯に立てる明確なイメージがしっかりとある。焦らずにここから上げていけば、最高の状態になる確信がある。行きます、5回目」
-全盛期を取り戻す。現状は何%か。
「70くらい。ここから花粉の時期も過ぎて、体もコンディションも抜群に仕上がってくる。夏に向けて上がってくるのがこれまでも証明されている。見ていてください」
-開幕からキレキレ。要因は?
「いっぱいあるけど、企業秘密(笑)。ライバルに聞かれると、後輩たちが向上しちゃう。また僕が引退した時か、W杯が終わった時に伝えたい。ただ、全盛期のインテル時代は、まだまだスピード、キレがあった。そこには戻していくつもり。森保さんにも見せる。何も言えなくなると思います。40になる男でもここまで伸びるんだと」
-改めてW杯はどういう舞台か。
「分からない。本当に。そのぐらい大きな存在というか…。じゃないと、こんなおっさんになっても目指してない。それが答えかな」
-W杯にそこまで魅了される理由は。
「いや、これもね、自分の魂が求めてるものなので…分かんない。何でこんなに俺はW杯に吸い込まれていくのか、いまだに解明できていない。僕の人生にとって家族みたいな、なくてはならない存在。特別な大会」
-前回大会は「ブラボー!」で日本中が盛り上がった。今回はやらせたい言葉は。
「そんなプレッシャーをかけないで(笑)。ブラボーを超える言葉はなかなかないでしょ」
-家族の力は。
「そりゃあ、計り知れない。言語化できないくらいの大きさ。結婚して3回目のW杯に自分は行く。(妻の)愛梨は僕よりもメンタル強い。自分が苦しんでいる時に来る言葉は非常に前向きで、だからこそ5回目のW杯を自分は目指せる」
【長友W杯4大会ハイライト】
▼10年南アフリカ W杯初出場。左サイドバックで全4試合にフル出場し16強に貢献。
▼14年ブラジル 全3試合にフル出場したが1次リーグ敗退。
▼18年ロシア 大会前に金髪に染めて話題を呼び、全4試合フル出場。1次リーグ第2戦のセネガル戦では乾の同点ゴールをアシストするなど16強に貢献。
▼22年カタール 金髪でドーハ入りしたが、初戦前日に赤色に変更。1次リーグでドイツ、スペインの強豪を破り「ブラボー!」と絶叫を連発し、日本中を湧かせた。全4試合で先発して16強。
◆長友 佑都(ながとも・ゆうと)1986年9月12日、愛媛県西条市出身。東福岡高から明大を経て在学中の2008年にFC東京入り。10年からイタリア1部のチェゼーナ、インテル、トルコ1部のガラタサライ、フランス1部マルセイユでプレー。21年9月にFC東京復帰。08年に日本代表デビュー。22年のカタールW杯で日本選手最多に並ぶ4度目のW杯出場を果たした。歴代2位の国際Aマッチ通算144試合出場4得点。170センチ、68キロ。利き足は右。妻はタレントの平愛梨。