サッカー元日本代表の播戸竜二氏が24日、都内で関西リーグ1部のVELAGO生駒からチーム名を変更する「IKOMA FC 奈良」(以下、生駒FC)の新社長に就任することを発表した。同社はメディカルテック事業などを手がけるSCOグループがオーナーとなる。また、監督は今季までG大阪のトップチームコーチを務めた高木和道氏が就任する。
質疑応答では、現役時代から関係が深いカズこと三浦知良へのオファーについての質問があり、播戸社長は「カズさんとは3回会いました」と明かした。
「鈴鹿の方に行きまして。僕が(生駒FCの社長就任について)何も伝えていなかったものですから、カズさんは僕が結婚の報告にでも来るのかなと思ってたみたいで」と苦笑い。「僕の頭の中には、いつか社長ができるような時がくれば、日本サッカーの象徴である、Jリーグの象徴であるカズさんと一緒にやりたいというのがあった」と、オファーをした理由を説明した。
現状の練習環境など、条件や思いを3回の面会で伝えたといい、「本当はカズさん来てくれますと、ここで発表できたらよかったんですけど、カズはカズですけど、高木カズの方になってしまったんですけど」と、高木和道(かずみち)新監督を巻き添えにしつつ、場内の笑いを誘っていた。
カズからは「すごく真摯に『オファーをくれてありがとう』と話をしていただいた」という。「年内に決められるということで、これからどうなるかわからないところはありますけど。もしカズさんが来れなかったとしても、いつかはカズさんをとれるような、カズさんが来たいと思えるような。クラブをつくっていきたいとそういうふうに思っています」と前向きに語った。
自身を社長の練習生とたとえ、全身全霊を傾けて生駒FCを育てていくと約束。「生まれてすぐに生駒FC奈良があり、そして死ぬときにも生駒FC奈良がある。そんなクラブにしていきたいなと思っています」と誓った。