佐々木則夫委員長 ニールセン監督に「もっと緻密に取り組んでほしい」と要望 来年3月アジア杯は「しっかりと優勝して」
日本サッカー協会の佐々木則夫女子委員長(67)が6日、都内で取材に応じ、初陣から約半年が経過したニールセン監督の活動を振り返りつつ、今後に向けて「もっと緻密に取り組んでほしい」と要望した。
ニールセン監督は就任後初の大会となった2月のシービリーブス杯で3連勝を飾り優勝。最高のスタートを切った。その後は、国内外でさまざまな選手を試しながら、4月のコロンビア、5月・6月の同ブラジルとの2試合、スペインとの国際親善試合4戦で未勝利。国内組中心で臨んだ7月の東アジアE-1選手権では1勝2分で優勝には届かなかった。
所属クラブと異なるポジションで出場させることも少なくなく、佐々木委員長は「あの手この手で試行してくれているなあという印象がある」と話した。その上で、かつてイングランド女子スーパーリーグのマンチェスター・シティーの女子テクニカルダイレクターを務めたニールセン監督が、“海外クラブでの日本人選手”と“日本代表における日本人選手”とのギャップがあると指摘した。
「海外の選手のチームに日本の選手を入れると非常に機能すると。しかし、日本の選手全員集めた時にはやはりそうはいかない。そういうことは言葉だけではなくて、彼が指揮したり、練習したり、状況を見据えた中で、分かってたんじゃないかなと」
「だから、実質的にもっと緻密に連携連動する、攻守にアクションをする。そういったチームにしなければいけない。『あーせいこーせい』ではないんですけれども、実際に日本が世界と戦うときには、なかなか放任だけでは難しいよと。今後はそういったところに、まだ(本人に)スバリは言ってませんけれども、取り組んでほしいなということを、今度9月に来日するので(話したい)。そこからは今まで彼が見てきたことの中で、一緒にそういうチームにしていきたい」
来年3月にはW杯出場がかかるアジア杯を控える。佐々木委員長は「そこで(W杯)出場できたからOKじゃなくて、やっぱりしっかりとアジアが優勝して、その質を高めて優勝して、世界に向けていかなきゃいけない。これまでに活動した中での集大成としてのそういうイメージじゃないかな」と高い要求を示した。




