Ｊ１神戸は２５日、開催が不透明だったスペイン１部リーグ・バルセロナとの親善試合を、２７日にノエビアスタジアム神戸で開催すると発表した。

　土俵際の粘りが実った。２４日未明に、興行主管「ヤスダグループ」による料金未払いなどの重大な契約不履行があったとして、バルセロナ側が来日中止を通告したばかり。時差の関係で２４日夕方から神戸はバルセロナ側と試合開催に向けての交渉を開始し、日をまたぎながらも同意を得た。

　問題となっていた未払いの料金は楽天が負担したとみられる。スペイン紙の報道によれば、未払い金は日本円にして約８億６０００万円とされるが、報道では「国内でのイメージ悪化を食い止めるために費用を負担することを選択した」と肩代わりする形となった。

　神戸はリリースを通じて「改めて深くおわび申し上げます」と謝罪。中止騒動から二転三転する形となったが、クラブ３０周年一大イベント開催を守り切った。神戸の会長で楽天グループ創業者の三木谷浩史氏はＳＮＳで親指を上げる絵文字を投稿し、喜びを表現していた。