Ｊ１横浜Ｍが今夏の新戦力として、来季イングランド３部に降格するカーディフに所属し、日本代表に招集された経歴を持つＤＦ角田涼太朗（２６）の獲得に乗り出していることが１３日、分かった。複数の関係者によると、既に正式オファーを提示しているといい、交渉がまとまれば約１年半ぶりの古巣復帰となる。

　角田は左利きのセンターバックで、群馬・前橋育英高から筑波大に進み、大学４年だった２１年夏に横浜Ｍとプロ契約を結んだ。２３年３月に日本代表に初選出されたが、負傷で辞退していた。

　２４年１月にイングランド２部（当時）カーディフへ完全移籍し、ベルギー１部コルトレイクに期限付き移籍した。同年７月に保有元のカーディフに復帰したが、１月に再びコルトレイクへ期限付き移籍。リーグ戦１２試合出場（プレーオフ含む）もチームは２部に降格。６月に期間満了による退団が発表されていた。また、カーディフもイングランド２部で最下位に終わり、同３部降格が決まっている。

　Ｊ１最下位に低迷する横浜ＭはＪ２いわきからＦＷ谷村海那、ポルトガル２部アカデミコ・デ・ビゼウからＭＦユーリ・アラウージョを獲得。１２日にはイスラエル１部マカビ・ハイファから同国代表歴のあるＦＷディーン・デービッドが加入するなど前線の厚みは増しているが、リーグワースト２位タイの３２失点と守備の立て直しも喫緊の課題となっている。初のＪ２降格阻止に向けて懸命な補強を続けており、角田の動向が注目される。