J1町田に新加入のMF増山朝陽が合流 異名“ヒガシのクリロナ”の真相を仰天告白「僕メッシが好きだったんです」
J1町田が9日、町田市内での練習を公開。7日にJ2長崎から完全移籍で加入したMF増山朝陽(28)がチームに合流し全体練習で汗を流した。「入るまではちょっと緊張してたんですけど、初日にしてはうまくなじめたかなと思います」と息をついた。
神戸、横浜FC、福岡、大分と渡り歩き、23年からJ2長崎でプレー。23年、昨年ともに38試合出場とチームの中心的存在だった男がこの夏、悩んだ末に移籍を決断した。町田からオファーを受け「まずは本当に長崎に残りたいなと思った。ただ現実、選手として見たときに上のステージのクラブからお話があって、すごくうれしかった。本当に悩み抜いて、自分のキャリアをより成功させるために、なるべく早く上のカテゴリー・レベルでやらざるを得ないかなと、決断しました」と振り返る。
何より大きかったのが、日本代表への憧れだ。世代別代表経験はあるが、A代表には1度も招集されていない。日本人の父親とスペイン系フィリピン人の母親の間に生まれたことから、フィリピン代表入りの声がかかってると明かしたが「30歳まではとりあえず日本代表を目指したいと、断りさせてもらっている」と説明。「このチャンスを逃したらなかなか日の丸、A代表とかを背負えないと思った」とタイムリミットを考慮し新天地を求めた。
両サイドを主戦場としており、町田ではウイングバックでの起用が見込まれる。町田の原靖フットボールダイレクターからも期待を受けたようで「クロスの部分、攻守にわたってのファイト。一番は明るさが武器で元気になるので、ピッチ内外で朝陽の人柄だったりというのも、チームに貢献してほしいという話はしてもらいました」と語った。
2014年の東福岡高3年時には、当時青森山田高を率いていた黒田剛監督と高校総体準決勝で対戦し3-1で破った経験がある。当時から、縦への推進力を武器に相手を抜き去るプレースタイルが似ているとされ、“ヒガシのクリロナ”という異名で呼ばれるようになったが、「すごく恥ずかしかった」と懐かしむ。メディアを通じてイメージが定着してしまったといい「僕メッシが好きだったんです。記事が出てから『僕クリロナです』ってメディア向けに言わなきゃいけなくなって。髪形とかも合わせに」と苦笑いで告白。そんな思い出から約10年。“町田の朝陽”として新たなスタートを切る。





